青森のシンガー、ジョナゴールドさんが10月15日、「中三（なかさん）弘前店」（弘前市土手町）の屋上で撮影した新曲「アメリア」を公開した。

屋上で歌うジョナゴールドさん

　元りんご娘で現在はソロで活動するジョナゴールドさんがリリースした4枚目のシングル曲。さまざまなアーティストとコラボする企画第2弾で、作詞・作曲はロックバンド「音速ライン」の藤井敬之さん。撮影は「サウンドクリエイト」（八戸市）の長根雄之さんが担当し、ドローン撮影も行った。

　ミュージックビデオ（MV）の撮影は中三弘前店の屋上で行った。クリエイティブディレクターの下田翼さんは「中三弘前店の屋上をロケハンした時、周囲の建物が映り込むことや環境の条件が合わなかったため、別の場所も考え始めていたところ、スペースアストロの上に登れそうなことが分かった」と振り返る。

　「スペースアストロ」は中三弘前店8階にある多目的ホールで、同店のシンボルになっている逆円すい形の中にある。「登ってみたところ、縄文土器を模したという逆円すい形のオブジェがコロシアムのような雰囲気があり、撮影にぴったりな場所だった」と下田さん。中三弘前店の担当者によると、スペースアストロ屋上部分での撮影は初めてという。

　出演者の都合で撮影は早朝に行われ、準備は前日の夜から始めた。スペースアストロ屋上への階段はないため、脚立を設置して機材を運び上げた。「設定は夕日だったが、朝日を浴びながらの撮影だった。事故もなく無事に終えられてよかった」と下田さん。

　MVがユーチューブで公開されると、3日間で3万回以上の再生回数を達成。「中三の上ってこうなってるんだ」「東京で撮影したのかと思った」「下からは見慣れた中三の屋上。最高」（原文ママ）といったコメントが寄せられた。

　ジョナゴールドさんは「イントロのギターからぐっと引き込まれるような世界観に仕上がった。屋上で歌う開放的なMVをじっくりと見てほしい」と笑顔を見せる。