青森県田舎館村の風物詩である「田んぼアート」が現在、黄金色へと色づき始めている。
12品種・8色の稲をキャンバスに見立てて図柄を描き出す同アート。苗が成長する7月中旬から8月中旬にかけて見頃を迎え、秋の深まりとともに稲穂が黄金色のセピアカラーへと変化していく。
今年は地元に関連したテーマを採用し、村役場にある第1会場では「幽霊画」をテーマに、久渡寺(弘前市坂元山元)に奉納されている円山応挙の「返魂香之図(はんごんこうのず)」と、弘前在住の漫画家・石塚千尋さんによる「令和返魂香之図」を描いている。道の駅いなかだてにある第2会場では、農業活性化アイドルグループ「りんご娘」のメンバー4人の姿を表現した。
村では地域おこしイベントとして、田んぼアートに関する体験ツアーなどを毎年企画する。今年は5月31日に第1会場で公募による参加者が田植えを行い、6月8日・9日には第2会場で「りんご娘」の4人と尾上総合高校の生徒210人が共に汗を流した。10月4日には稲刈り体験ツアーを開催する。
今年は大雨や強風の影響で一部に稲の倒伏が見られるものの、絵柄そのものへの影響はないという。全国および海外からの誘客も好調で、これまでに海外20カ国以上、国内46都道府県から来場があった。村企画観光課の浅利高年さんは「夏とはまた違った味わいを楽しめるので、夏に訪れた人も再び足を運んでほしい」と呼びかける。
両会場の開場時間は9時~17時(最終入場は16時30分)。入場料は大人(中学生以上)=各300円、小学生=各100円、未就学児無料。観覧は10月12日まで。