弘前・土手町通りに6月20日、カルガモの親子が迷い込み、地域住民らが協力して誘導する一幕があった。
16時ころ、土手町と代官町の交差点にある「どってん広場」周辺で、カルガモの親子が歩いているところを複数の住民が目撃した。現場を通りかかった40代女性は「交通量が多い商店街ということもあり、母ガモが道に迷い、行き場を失っていたようだ」と当時の状況を話す。
「串カツ田中 弘前土手町店」から出てきたところでカルガモの親子を見つけた男性は、迷わず誘導を決意。約400メートル離れた土淵川を目指すことにした。近くに住む70代男性もその動きを察知し、サポートに回った。「長くこの町に住んでいるが、このようなことは初めて」と男性。周辺では、車道へ出ないように通行人が体を張って親子を守り、ドライバーも交差点で歩道を渡りきるまで車を停止させるなど、街全体が親子の誘導に協力体制を見せた。
16時30分ころ、カルガモの親子は土手町通りと土淵川が交差する「蓬莱広場」に到着。途中、「中三弘前店」方面へ進んでしまった親子に対し、子どもが「そこは閉まっているよ」と声をかける場面もあった。
広場の階段から川へ誘導しようとした際、親子が立ち往生するトラブルが発生。母ガモが階段下へ飛び降りてしまい、子ガモたちが階段上に取り残される事態となった。子どもの散髪を終えて通りかかった30代女性が機転を利かせ、エコバッグを取り出して子ガモたちを保護。母ガモのもとへ運び、無事に再会させた。カルガモの親子は土淵川へとたどり着き、川下へと元気に泳いでいった。
子ガモを運んだ女性は「母ガモと引き合わせなければという一心で無我夢中だった。自然の中へ無事戻れて本当に良かった。母ガモには、これからも育児をがんばってほしい」とエールを送った。