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弘前のテイクアウト専門店「旨い屋」閉店へ 夫婦で歩んだ14年の歴史に幕

(右から)店主の島田理砂子さんと大輔さん

(右から)店主の島田理砂子さんと大輔さん

 テイクアウト専門店「旨(うま)い屋」(弘前市新寺町、TEL 080-4434-3145)が7月31日、閉店する。

閉店を知らせる「お知らせ」

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 唐揚げと焼き鳥のテイクアウト専門店で、弁当の配達サービスも手がける同店。新潟・佐渡島出身の島田大輔さんと弘前出身の理砂子さん夫婦が営んできた。閉店は大輔さんが佐渡島へ帰郷することが理由。理砂子さんは「閉店を告知してから多くの人たちが会いに来てくれるようになり、愛されている店だと実感している」と14年を振り返る。

 関東圏で知り合った2人が弘前に移住したのは、2012(平成24)年の正月。理砂子さんのUターンに伴って大輔さんも同行し、同年7月に同店が開業した。焼き鳥は理砂子さんの勤務経験を生かして始め、唐揚げは自宅で作っていた家庭料理をベースに商品化。当初は理砂子さんが一人で切り盛りしていた。

 大輔さんは弘前で仕事を探したものの、面接で断られたり、仕事に就いてもコミュニケーションで苦労したりしたという。「津軽弁が難しかった」と大輔さん。2013年ころから理砂子さんと一緒に働くようになり、調理は理砂子さんから教わった。「いつもけんかしている」と笑顔を見せる。配達サービスもこの時期から始め、営業を担う大輔さんが客から「唐揚げに飽きた」といった声を聞けば、新メニューを考案していった。

 佐渡島に帰郷を決めたのは今年に入ってから。「母が1人で暮らしているため、長男として面倒を見なければ」と大輔さん。理砂子さんは「14年も弘前に来てもらったので、今度は私が佐渡島へ行く番」と話す。

 営業は7月31日18時まで。6月11日に閉店をSNSで発信したところ、連日客足が増えるようになったが、「作りたてを提供する」という開業当初からのこだわりは最後まで変わらない。電話で事前予約を呼びかけるほか、大輔さんによると午後からは空いている時間帯もあるという。

 津軽弁はまだ話せないものの聞き取れるようになった大輔さんは「弘前は今でも異国。これまで店を続けていたので、店を閉めた後は青森観光を楽しみたい」と話す。理砂子さんは「つらかったことも今では楽しい思い出。閉店後に惜しまれないように、最後まで飽きるほど食べてほしい」と話す。

 営業時間は11時30分~17時50分。月曜・火曜定休。

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