国の重要無形民俗文化財「弘前ねぷたまつり」が8月1日、弘前市内で開幕した。
7日間の会期中、大小さまざまな扇ねぷたや組ねぷたが街中を練り歩く弘前の夏の風物詩。初日の1日は小雨が降る中、19時の運行開始とともに、勇壮な武者絵が描かれた表面(鏡絵)と妖艶な美人画が描かれた裏面(見送り絵)のねぷたが次々と街へと繰り出した。
今年は68団体が参加し、初日は38団体が運行。沿道に詰めかけた見物客は傘を差したり雨具を着用したりして観覧していたが、20時ころになると雨は上がり、運行団体もねぷたを覆っていたビニールシートを外しての運行へと切り替えた。
鬼沢ねぷた同好会は、恒例となっているこひつじ保育園児によるヒツジのパフォーマンスに加え、熊本へ向けたメッセージで会場の注目を集めた。大型の扇ねぷたは電線や信号を避けるため上部を外側に折りたためる仕組みになっており、その折りたたまれた裏側に「けっぱれ熊本」の文字を描いていた。
「けっぱれ」は津軽弁で「がんばれ」の意味。同団体の責任者・棟方満さんは「震度7という震災をニュースで知り、当団体に熊本とつながりがあったり関係者がいたりするわけではないからこそ、メッセージだけでも届けたいと思い、急きょ前日に貼り替えた」と話す。「けっぱれ熊本」の文字を披露すると、沿道から自然と拍手が湧き起こった。
まつりの今後のスケジュールは、1日から4日までが土手町コースでの夜間合同運行、5日と6日が駅前コースでの夜間運行となり、最終日である7日の午前には土手町コースで「ななかび(七日日)」の昼運行が行われる。