「大鰐町地域交流センター 鰐come(ワニカム)」(大鰐町大鰐川辺)内にあるファストフードコーナー「うぇるかむ」が9月1日、営業を再開した。
「うぇるかむ」は館内の休憩コーナーにあるファストフードで6月から休業していた。人手不足が理由だったが、八戸から移住した谷口圭介さんが引き継ぎ営業を再開することになった。谷口さんは「煮干しラーメンや津軽そばなど津軽の料理を提供しながら、八戸の料理も取り入れていきたい」と話す。
谷口さんは「熱血板長」として知られ、八戸ニューシティホテルの常務として2024年まで勤務していた経歴を持つ。全国の百貨店などの催事で人気を集めた「虎鯖棒寿司(とらさばぼうずし)」の考案者でもあり、「しめサバで人生が変わった」と語るほどのサバ職人でもある。
移住の背景には、八戸港におけるサバの不漁があった。2020年代に入ってから水揚げ量が戦後最少を更新するほどの歴史的な大不漁となり、提供するサバを海外産に切り替えざるを得なくなった。谷口さんは「八戸産が手に入りにくくなり、八戸にいる理由が薄れていた」と振り返る。
転機となったのは、ワニカム副理事長の相馬康穫さんからの誘い。相馬さんとは20年来の仕事仲間であり、友人でもある相馬さんから「休業していた『うぇるかむ』をやってほしい」と声をかけられ、即決したという。声をかけられたのは7月中旬で、8月下旬には大鰐に移住していた。
メニューは、「あっさり煮干しラーメン」(750円)、津軽そば(650円)、炊き込みご飯(350円)など。持ち帰り用の珍味(各400円)や総菜も用意する。土曜・日曜は「虎鯖棒寿司」(ハーフサイズ=750円、1本=1,500円)を提供する。
今年で70歳を迎えた谷口さんは、長年暮らした八戸を離れての大鰐への移住を「終活」と位置付ける。「夫婦2人でストレスなくのんびりと店を続けながら、あと10年は働き続けたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~19時。木曜定休。