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弘前で大正ロマンを味わうコスプレイベント ハイカラ衣装に仮装した男女が集合

藤田記念庭園と人力車は非常に似合うと話す講談人力車・岡崎屋惣次郎さん(写真提供:TSUGARU PHOTO MEETING・成田理力)

藤田記念庭園と人力車は非常に似合うと話す講談人力車・岡崎屋惣次郎さん(写真提供:TSUGARU PHOTO MEETING・成田理力)

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 藤田記念庭園(弘前市上白銀町)で11月7日・8日、大正ロマンと仮装をテーマにしたコスプレイベント「ひろさきハイカラ庭園」が開催された。

大正時代の女学生の衣装に身をつつんだ女性たち

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 同庭園は、弘前市出身の実業家で日本商工会議所初代会頭を務めた藤田謙一(1873年~1946年)が故郷に構えた別邸で、総面積は2万1800平方メートル。江戸風庭園として東北地方では2番目の大きさを誇る。木造モルタル2階建ての洋館や平屋建ての和館、茶会用の離れなどを備えている。

 同イベントを主催する藤田記念庭園利活用実行委員会によると、近年、洋館2階の会議スペース(有料)がコスプレ愛好家たちから頻繁に利用されていることに注目し、同庭園とコスプレを絡めたイベントを開くきっかけになったという。

 初日の会場には、大正ロマンを感じさせる和装や洋装に身を包んだ250人以上の老若男女が集合。市内の幼稚園・保育園の園児ら50人も華やかな仮装衣装に身を包み、フロックコートをまとった葛西憲之弘前市長とともにオープニングセレモニーでバルーンリリースを行った。

 青森市と蓬田村から参加したという川崎美雪さん、津島真穂さん、角田絵理奈さんは、はかまにブーツ姿で大正時代の女学生スタイルを再現。「和装に興味があったが着る機会が無かった。こういう特別な場所でお披露目することができてうれしい」と話す。

 当日はロールスロイスのクラシックカーや、弘南バスが所有する県内最古のレトロバスが庭園前に集結。東京都内で巡業する講談人力車・岡崎屋惣次郎さんが来場者を乗せて弘前公園の濠沿いを駆けるといった企画も行われた。人力車に乗った人からは「予想以上にソフトな乗り心地で快適。乗用車やバスとは異なる目線で見る市内は新鮮だった」との声が上がっていた。

 同委員会による2日間の延べ来場者数は約5700人。来年以降も継続的にイベントを実行していく考えという。

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