
《セルリアンブルーの街》2022年 181.8×227.3cm キャンバス・油彩
一般財団法人nuit・companyは、2026年5月13日のプレオープンを経て、8月23日(日)、代々木・参宮橋の「Salon Bleu(サロンブルー)」を正式開廊します。
Salon Bleuは、「青の画家」として知られる洋画家・佐野ぬいの芸術を未来へつなぐ、小さなギャラリーです。
その幕開けを飾る展覧会として、8月23日(日)から9月6日(日)まで、佐野ぬい「開展-Galerie nuit」を開催します。89歳で描いた最後の大作『セルリアンブルーの街』(2022)をはじめとする作品をご紹介します。
初の展覧会 佐野ぬい「開展-Galerie nuit」
開廊記念展では、2025年に青森県立美術館、弘前市立博物館、女子美ガレリアニケでそれぞれ開催された展覧会の出品作から、『セルリアンブルーの街』をはじめ、Salon Bleuの幕開けにふさわしい作品を選び展示します。

《明日のテーマ》1980年代 32.4×41.0cm
《未題(絶筆)》2023年 20.6×46.2cm
佐野ぬい「開展-Galerie nuit」開催概要
会期
2026年8月23日(日)~9月6日(日)会期中無休
開廊時間
11:00~19:00
会場
Salon Bleu(サロンブルー)
住所
〒151-0053
東京都渋谷区代々木4-15-4
アクセス
小田急線 参宮橋駅より徒歩3分
入場料
無料
89歳で描いた最後の大作『セルリアンブルーの街』
2020年、佐野ぬいは、その年の9月に予定されていた第84回新制作展への出品を目指し、F150号の大作『セルリアンブルーの街』の制作に取りかかりました。
女子美術大学を卒業した1955年に新制作展に初入選して以来、結婚直後の1958年を除き、佐野ぬいは65年にわたり出品を続けていました。
しかし、下描きを始めて間もなく大動脈解離で倒れます。長い入院生活を経て、退院後は日常生活に介助を必要とするようになりました。
自宅でもっとも広い場所を確保できるアトリエの中央に介護ベッドを据えると、その正面には、描きかけの『セルリアンブルーの街』がありました。
2021年春、佐野ぬいは再び絵筆を取ります。
はじめはダイニングテーブルに座ったまま描けるF0号の小さな作品から。同年9月、弘前れんが倉庫美術館で開催された「りんご前線」展では新作を発表しました。
一方、第84回新制作展には『セルリアンブルーの街』を間に合わせることができず、1958年以来、二度目の不出品となりました。
その後、少しずつ作品のサイズを大きくし、F40号の『青い時間』『モノローグ』を完成。そして、いよいよF150号の『セルリアンブルーの街』に戻ります。
車椅子に座ったまま大画面の上部まで筆を届かせるため、長い絵筆にさらに長い棒をくくりつけて制作を続けました。
2022年、作品はついに完成。同年9月、第85回新制作展に出品され、これが佐野ぬいにとって最後の新制作展出品作となりました。
タイトルは、描く前から決まっていた
佐野ぬいは通常、完成した作品の印象から、それにふさわしいタイトルをつけていました。
しかし、『セルリアンブルーの街』は違いました。
「もう体力的に難しいので、150号という作品を描くのは今回を最後とします。タイトルは『セルリアンブルーの街』にします」
そう告げて、佐野ぬいはこの絵を描き始めました。
『セルリアンブルーの街』をみなさんに見てもらうために、Salon Bleuはあります。

この作品のために設計された空間
吹き抜けから自然光を採光
青い扉の向こうにあの「青」が

アトリエでの制作風景(2010年頃)
「青の画家」佐野ぬい1932年、青森県弘前市生まれ。1955年、女子美術大学芸術学部洋画科卒業。
1950年代の制作初期から一貫して多くの青を基調とした作品を描き、リズムをともなう色面の構成を通して、豊かな青の表現を展開しました。その独自の青は「ニュイ・ブルー(nuit bleu)」と呼ばれています。
1965年に新制作展新作家賞を受賞し、1967年、1968年にも同賞を受賞。キャンバス作品のほか、杉並区役所、東京ウィメンズプラザの壁画、弘前市民会館や成田空港駅のステンドグラスなど、公共空間のための作品も数多く制作しました。
2007年から2011年まで女子美術大学学長。2012年瑞宝中綬章受章、2015年弘前市名誉市民。2023年8月、90歳で永眠。正五位叙位。
作品は青森県立美術館、弘前市立博物館、東京都美術館、神奈川県立近代美術館、横浜美術館、女子美アートミュージアム、国立国際美術館などに収蔵されています。
Salon Bleuについて
Salon Bleuでは、佐野ぬいの作品を継続的に紹介するとともに、佐野ぬいにゆかりのある作家、若手・新進作家などの企画展にも取り組んでいきます。
また、絵画の展示にとどまらず、この空間を生かしたさまざまなイベントも予定しています。

3m×6mに満たない小さなホワイトキューブ
住宅街に現れるブルーのドア
プレオープン時のギャラリー
【展覧会情報】
佐野ぬい「開展-Galerie nuit」
会期:2026年8月23日(日)~9月6日(日)会期中無休
時間:11:00~19:00
会場:Salon Bleu(サロンブルー)東京都渋谷区代々木4-15-4
アクセス:小田急線 参宮橋駅より徒歩3分
入場料:無料

西口東口ともに徒歩3分
お問い合わせ
Salon Bleu(サロンブルー)
TEL:050-1793-3306
MAIL:salonbleu2026@gmail.com
運営:一般財団法人nuit・company