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イトーヨーカドー弘前店が閉店 感謝の声や拍手、ねぷたばやしも

イトーヨーカドー弘前店の閉店に集まった人たち

イトーヨーカドー弘前店の閉店に集まった人たち

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 イトーヨーカドー弘前店(弘前市駅前3)が9月29日、閉店した。

シャッターが閉まったイトーヨーカドー弘前店

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 1976(昭和51)年に開業した「イトーヨーカドー弘前店」は、バスターミナルに直結する商業施設として、弘前市民を中心とした地域住民に親しまれてきた。今年2月に発表した閉店は、地元住民だけでなく全国的な話題を集めた。閉店後は、事業を「OIC(オイシー)」グループが引き継ぐことになっている。

 閉店日が近づくにつれ、SNS上では地元住民からの惜しむ声が増えたほか、地下フードコートにあったファストフード店「ポッポ」のクレープには6時間待ちといった立て札が置かれたり、フライドポテトやたこ焼きなどに平日昼にも関わらず30分以上の待ち時間が発生したりするなどの混雑が発生していた。

 閉店日も「ポッポ」には朝から長蛇の列が生まれ、一時は第2駐車場連絡通路にも列ができた。6階屋上では3回にわたってJRねぷた愛好会有志によるねぷた囃子(ばやし)の演奏が行われた。同会は、イトーヨーカドー弘前店の店長や従業員らが弘前ねぷたまつりの合同運行に参加するなどの関係があり、エントランス催事場に同会のねぷた絵を長年にわたって展示していた。

 閉店は通常の営業時間より1時間早く19時となった。安全上の理由から閉店セレモニーなどはなかったが、沿道には多くの人たちが集まり、静かに閉まるシャッターに向かって「ありがとう」と感謝の声を投げかける人や店舗に向かって手を振る人がいた。閉店に合わせてねぷた囃子を演奏する人もいて、拍手は鳴り止まなかった。

 バスターミナル、1階にある「スタジオアリス・宝くじチャンスセンター」、2階の「NOVA&ITTO」、6階「一條耳鼻咽喉科クリニック」、7階「ヨークカルチャーセンター」は9月30日以降も営業する。地下食品売り場に出店予定のスーパーマーケット「食生活♥♥(ラブラブ)ロピア」は来年2月以降の開業を予定で、「ポッポ」や地下の洋菓子店「ジークフリート」、1階の「ロフト」などは同日に閉店した。

 「無印良品」「キャンドゥ」「サーティーワンアイス」「ロッテリア」「くまざわ書店」「長尾中華そば」「窯(かま)焼きパンケーキ&Cafe Piyo」などの店舗は、オイシーグループの「CiiNA CiiNA(シーナシーナ)」のテナント店として10月31日に営業を再開する。

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