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弘前のセリを知るワークショップ開催-「根まで食べられるとは」参加者驚く

セリの選別を参加者に教える伊東竜太さん(右)

セリの選別を参加者に教える伊東竜太さん(右)

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 宮川交流センター(弘前市堅田)で1月24日、「出荷の作業を知る~一町田のセリの根っこも!食べてみよう~」ワークショップが開催された。

細かく刻んだセリとかつおぶしでまぜご飯、セリと鶏肉で作った鶏鍋、セリの天ぷらは根っこまで揚げた

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 春の七草の一つであるセリは、青森県民にとって正月などの料理に欠かせない。津軽富士と呼ばれる岩木山からの湧き水が豊富な同市の一町田地区では、400年ほど前からセリの栽培が始まったといわれ、地元民からは「一町田のセリ」として長く親しまれている。

 同ワークショップの講師は「岩木山の見えるぶどう畑」の園主、伊東竜太さんが務めた。伊東さんは神奈川県横浜市出身で2009年から同エリアでブドウ園を開園。セリ栽培は「3年前に地元の人から勧められて始めたが、今は消費者においしいものを食べてもらいたいから続けている」と話す。

 セリの年間作業や収穫の紹介から始まった同ワークショップ。「セリは水生植物であるため、腰まで水に漬かって収穫し、根に付いた泥を岩木山の湧き水を用いて一つ一つ手作業で洗う」と伊東さん。参加者たちは収穫されたセリを伊東さんのアドバイスを受けながら選別し水で洗い、調理まで行った。

 15人の参加者には学生もおり、「大変な作業だった。セリは家でも食べるが、根っこまで食べられるとは思わなかった」と弘前大学3年の斎藤史佳さん。同大3年の山本香澄さんは、「今日学んだセリ料理を家でも作ってみたい」と話した。

 主催した青森県版CSA調査研究プロジェクトチームの佐藤真弓さんは「生産者と直接話しながら調理する経験はよい体験になったのでは」と満足げに話す。2月8日には、無農薬野菜を栽培する健康村代表の成田陽一さんらが講演する「野菜にまつわるフムフムな時間」を開催する。

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