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津軽弁の「難しすぎる」交通安全看板、話題に 原案者は東京在住の20歳

「難しすぎる」と度々話題を集める津軽弁の交通安全標語

「難しすぎる」と度々話題を集める津軽弁の交通安全標語

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 弘前・大久保エリアにある津軽弁で書かれた交通安全標語の看板が現在、「難しすぎる」と話題となっている。

他にも設置されている津軽弁の交通安全標語

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 「うぬうぬど けんどわだれば ひがれるろ」と津軽弁で書かれた交通安全を呼び掛ける同看板。「急いで道路を渡ると(車に)ひかれるよ」という意味。ツイッターアカウント「おいでよ弘前」さんが2月3日に「交通安全の標語が現地の人しか読めないよ」とツイッターに投稿したところ、8000以上のリツイートがあった。

 「十数年前から始めた取り組み」と話すのは青森県交通安全協会・和徳支部交通安全協会の原田利昭さん。交通安全思いやり俳句として、同エリアにある弘前市立城東小学校(弘前市大久保西田)の6年生から毎年4つの俳句を集め、看板を製作するという。

 原田さんによると、現在は同エリアに50枚程度の看板を設置してあり、毎年4枚ずつ古くなったものから撤去し、別の標語の看板と入れ替えているという。「近年は津軽弁の俳句が少なくなっている。津軽弁を話す家庭自体が少なくなっているのでは」と原田さん。

 テレビやネット、新聞にも取り上げられ度々話題となる同看板について原田さんは「傷み始めているのでそろそろ取り換える予定だが、名物看板となってしまったため、標語は残して新しく作り直すことを考えている」と話す。

 同標語を考えた木村羽喬(うきょう)さんは現在20歳で東京在住。「家族の中で津軽弁を話すのは祖父だけ。祖父によく言われていた言葉を標語にしたので、すぐに思い付いたことは覚えている」と当時を振り返る。「祖父の言葉は聞き取れないこともよくあった」とも。

 「津軽弁だけで作った交通安全標語は私だけだったので自信作だった。テレビやネットで紹介されていることは、自分で見たり家族から知らされたりしている。コメントしにくいが、みんなが喜んでくれるならうれしい」と話す。

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