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弘前の魅力を60人の偏愛で紹介 書籍「弘前の虫」発刊

弘前の虫の書影

弘前の虫の書影

 弘前の魅力を市民と市外在住者の「偏愛」という切り口で紹介する書籍「弘前の虫」が10月24日、発刊された。

オランドで販売する「弘前の虫」

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 弘前市による関係人口創出事業の一環。書籍名は、特定の分野に没頭して衝動に突き動かされる人たちを例える「虫」から名付けた。市内外から参加した約60人が「温泉」「伝統工芸」「建物」「サブカルチャー」「卜傳(ぼくでん)流剣術」「水」など10のテーマでチームを結成。取材や原稿執筆、デザインなどを手分けして、約1年をかけて完成にこぎ着けた。

 桜やリンゴ、ねぷたといった定番のテーマは外し、地域に根差したディープな魅力に焦点を当てた。「土手町おじさんリレーエッセイ」には弘前出身のお笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさんや現代美術家・奈良美智さんらが寄稿。企画・運営を担当した「Next Commons Lab(ネクストコモンズラボ)弘前」(弘前市百石町)の下で編集長を務めた工藤健さんは「弘前を知らない人には弘前を知る本になり、弘前を知っている人には新しい弘前を知る機会になれば」と話す。

 「食」チームが掘り下げ、料理研究団体「津軽あかつきの会」の協力で作った「ニシンの切り込み」は商品化される。取材先と仕事の新たな受注につながったほか、別々のチームに参加していたデザイナー同士が仕事上で協業するようになった。

 「関係人口を広げるという趣旨に重なるような面白い化学反応が生まれた」と話す工藤さんはIターンの移住者で、弘前でのライター活動が来年で15年になる。「弘前で記事を書き続けてきたからこそ、多くの人が今回協力してくれた。この一冊は自分の集大成にもなった」と話す。

 A5判、224ページ。価格は2,420円。市内の店舗やオンラインショップなどで販売する。

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