チャイのテイクアウト専門店「chai stand muka(チャイスタンド ムカ)」(弘前市土手町)のシャッターに10月26日、ウオールアートが完成した。
2025年9月にオープンした同店が、シャッターの全面を使って描いたのはヒンドゥー教の神「サラスヴァティー」。制作を手がけたのは、平川市出身のアーティスト・GOOD(グッド)さん。同店店主の秋元名歩さんは「当店は午前中の営業が中心のため、シャッターを下ろしている時間が長い。日中の時間帯にも店舗のアピールができるようなシャッターの有効活用を考えていたところ、ちょうどグッドさんが地元へUターンしてきた」と話す。
グッドさんは弘前大学を卒業後、6年間にわたり農林水産省に勤務した経歴を持つ。幼少期から絵を描くことが好きで独学で絵を描き続けた。省庁に勤務している間も「GOOD」名義で個展の開催やライブペイントといった表現活動を継続。2026年3月に退職し、故郷の津軽に戻った。
グッドさんは「秋元さんとは大学時代から知っている仲で、青森へ戻ったタイミングで『シャッターに絵を描いてほしい』と声をかけてもらった」と振り返る。
モチーフに選んだ「サラスヴァティー」は、日本における「弁財天」にあたる芸術や学問の神。秋元さんによると、過去に「あなたには弁財天が宿っている」と言われた経験があったといい、「グッドさんからモチーフの提案を受けた時、運命的な引き合わせのように感じた」と明かす。
ウオールアートのペイント作業は10月に入ってからスタート。制作期間中についてグッドさんは、「絵を描いていると、通りかかる地域の人や観光客から声をかけてくれて非常にうれしかった」と振り返る。完成した作品に対し秋元さんは「想像以上に素晴らしい出来栄え。土手町商店街の新しい名所になってくれたら」と期待を寄せる。
グッドさんは「土手町のシャッターに絵を描いたアート活動が過去にあり、その流れを再発させたい。絵を通じて街を盛り上げることができたら」と意欲を見せる。