非常食を食べる町会の体験型イベント「防災炊き出しと親睦の集い」が10月11日、南部児童公園(弘前市南城西2)で開催された。
災害に備える目的で企画した同イベントでは、非常時の炊き出し体験や各種非常食の試食を行った。南城西町会が昨年から始めた自主事業。町会長の山形正臣さんは「近年全国的に大きな災害が多発しており、町内会で日頃からの防災意識を高めるほか、住民同士の交流の場としても役立てようと考えた」と話す。
イベントには地域住民ら30人以上が参加し、手分けして炊き出しの準備を進めたほか、保存食や非常食を試食した。試食後は、弘前市総務部危機管理局防災課の八木橋達雄さんを講師に招き、防災知識を学ぶ講話を行った。
八木橋さんは避難情報の見方について解説。「情報には天気予報、気象情報、自治体が出す避難指示の3つがある。気象庁が発表する警戒レベル5の状況下では、むやみに外出せず自宅内で安全を確保する方が適切な場合もある。市から発信する避難指示を逐一確認してほしい」と八木橋さん。「市からの情報発信手段には8つの区分で用意しており、SNSなどで配信するリアルタイムの情報も積極的に活用してもらえたら」と呼びかけた。
講話終了後の質疑応答では、参加者から「市からの情報発信を具体的にどのように受け取ればよいか」「避難先ではどの程度の炊き出しや食料支援が期待できるのか」など、質問が相次いだ。
町会長の山形さんは「城西地区は近くを流れる二階堰(にかいせき)が過去に氾濫し、冠水被害があった。日頃からの心構えと町会内の絆を作り、自助・共助のできるような関係を作っていきたい」と話す。