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弘前のカフェでウクライナ料理提供 売り上げは避難民の食糧支援に

ウクライナ料理コース。手前はボルシチ、左奥はウクライナのパン、右奥はチキンキエフ

ウクライナ料理コース。手前はボルシチ、左奥はウクライナのパン、右奥はチキンキエフ

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 弘前の「カフェ山崎」(弘前市親方町、TEL 0172-36-0082)で4月2日、ウクライナ支援のためウクライナ料理コースの提供を始めた。

ウクライナ風アップルパイ

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 「カフェ山崎」はフレンチレストラン「レストラン山崎」(親方町)の姉妹店。オーナーシェフの山崎隆さんは「ウクライナの問題を傍観者であってはいけないと感じた。料理人として何かできないかと考え、ウクライナ料理の提供を考えた」と話す。

 提供するメニューは、自家製パンプーシュカ(ウクライナのパン)にボルシチ、ポテトとチキンキエフ(ウクライナの鶏肉料理)。デザートにウクライナ風アップルパイとドリンクが付くセット。価格は1,980円。売り上げの25%はウクライナの避難民の食事代として寄付する。

 山崎さんは「ボルシチは以前、当店で開催された料理教室で学んだことがあり、作ることは簡単だったが、食材の確保に時間がかかった」と話す。ボルシチに使うビーツが見つからず、偶然見つけたのが北海道産の無農薬ビーツだったという。「無農薬や減農にこだわる当店の考えにまさにあったビーツだった」と山崎さん。

 デザートにアップルパイを提供しようと考えたのは、ウクライナのリンゴ生産量が世界上位だったことから。リンゴの生産量日本一の弘前として、リンゴを使ったデザートでウクライナを支援しようとアップルパイの提供に至ったという。山崎さんはウクライナのアップルパイを食べたことはなく、ネットの画像検索であった写真をもとに開発。映画「ひまわり」がウクライナを舞台にしていることから、ひまわりのオイルをパイ生地に使った。

 山崎さんは「ひまわりのオイルを使うことでパイ生地がサクサクとなった。リンゴはウクライナの国旗のように黄色になっていた王林を使ったところ、風味がよく評判も良い自信作」と笑顔を見せる。

 「ウクライナはロシアを挟んで隣国ではあり、他人事には思えず、炊き出しに行きたいくらいの気持ちはある。やれることは少ないかもしれないが、自分たちのできる範囲で支援の輪が広がってもらえれば」とも。

 営業時間は、11時30分~14時、17時30分~20時30分。月曜定休。

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