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弘前公園で桜の剪定枝の配布始まる-日本一と呼ばれる桜に今年も期待

桜の枝を取っていく市民たち

桜の枝を取っていく市民たち

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 弘前公園(弘前市下白銀町)で2月27日、剪定(せんてい)した桜の木の枝の無料配布が行われた。

「ひろさき桜まつり」2015年のポスター。外堀が花びらで埋まる「花いかだ」の写真を使い、「センスがいい」とネットでは話題となっている

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 同園には桜の木が約2600本あり、2月下旬ころから剪定が始まる。剪定には桜と同じバラ科となるリンゴの剪定技術が生かされており、「弘前方式」と呼ばれる。同園の桜が「日本一」と評されるのは、日本一のリンゴ産地・青森県弘前市だからこその理由がある。

 桜の枝は水に差しておくと2週間程度で花を咲かせるため、毎年行われる「桜の剪定枝のお裾分け」には多くの市民が駆け付ける。この日の同市は陽気だった前日から一転して冷え込み、早朝から小雪が舞っていたが、桜の枝を求めて約150人の市民が集まった。先頭に並んでいた60代の男性は6時30分から並んでいたという。同市内に住む70代の女性は「小学校を卒業する孫のために家に飾りたかった」と話す。

 「今年も例年通りの桜が期待できるのでは」と話すのは、都市環境部公園緑地課の海老名雄次さん。桜の管理や解説などを行う「チーム桜守(さくらもり)」の一員でもある海老名さんは、「つぼみを確認したところ、4~6房の花が咲きそうだ」と解説。一般的な桜は1つのつぼみに3~4房の花を咲かせるため、同園の桜は倍近い花を咲かせていることになる。

 配布は今後、3月6日、13日、20日、27日の4日間にわたって行われる。いずれも8時30分から。なくなり次第終了となる。

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