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弘前で大石武学流庭園サミット 海外からの庭師もゲストに

大石武学流庭園サミットを担当する弘前市教育委員会文化財課の小石川透さん(右)と吹田昂平さん(左)

大石武学流庭園サミットを担当する弘前市教育委員会文化財課の小石川透さん(右)と吹田昂平さん(左)

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 ホテルナクアシティ弘前(弘前市駅前)で8月11日、「大石武学流庭園サミット」が開催される。

弘前市にある瑞楽園。代表的な大石武学流庭園の1つ。国指定名勝庭園

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 津軽地方に根付く庭園様式「大石武学流庭園」を後世に伝えていくため、庭園のあり方や今後の活用方法などを話し合う同サミット。

 大石武学流庭園は、庭師1人による継承のほか、技術は口伝伝授が基本だったため、歴史的沿革が明らかになっていないと話すのは弘前市教育委員会文化財課の小石川透さん。「津軽地域の農家には一般的に知られており、およそ400の大石武学流の日本庭園が現在も津軽地方にはある」と話す。

 当日はさまざまなゲストを招く。東京都市大学教授でテレビのコメンテーターなども務める涌井史郎さん、アメリカ・ポートランド日本庭園を統括するガーデン・キュレーターの内山貞文さん、京都から北山造園代表の北山安夫さんらが出演。基調講演のほか、約1時間のパネルディスカッションを行う。

 サミット前には「大石武学流庭園めぐりバスツアー」を開催する。代表的な「瑞楽園(ずいらくえん)」(弘前市)、「盛美園」(平川市)、「金平庭園」(黒石市)の3つの庭園を視察。事前に申し込みが必要で、参加料は1,000円。定員は50人。申し込みの締め切りは7月29日。

 小石川さんは「国内外で活躍する造園家から話を聞ける貴重な機会。『大石武学流庭園』を一つのコンテンツとしてどのように生かし、さらに発信していくのか。これをスタートにして考えるきっかけとなれば」と話す。

 開催時間は12時~16時。参加無料。

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