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青森・ポパイ温泉に「動物の注意書き」 看板猫と仲良くできる人を歓迎

入り口に貼り出した注意書き

入り口に貼り出した注意書き

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 ポパイ温泉(青森市浪岡、TEL 0172-62-7515)の入り口に「動物の注意書き」が貼られて半年がたった。

看板猫の黒猫「くー」

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 国道7号と県道285号が交差する浪岡下十川地区にある日帰り入浴専門の同温泉。温泉名の由来は浪岡出身の横綱「隆の里」関のあだ名がポパイだったことから。従業員の鎌田松子さんによると、開業当初から保護猫を飼い始め、看板猫が店内にはいたという。

 「動物が苦手な方はご遠慮くださいね。クレームお断りしています。」(原文ママ)という貼り紙は、今年に入ってから入り口に掲示した。鎌田さんは「以前は『猫がいます』といった案内を貼っていたが見る人が少なく、入店してから猫に気づきクレームにつながるケースも少なからずあった」と話す。

 現在、ポパイ温泉では「こはる」と「くー」の2匹の保護猫を飼っている。「こはる」は推定年齢10歳。「くー」は昨年9月に県道で倒れていたところを保護した。「くーは生まれて2カ月くらいの大きさで、目や鼻が使えず、衰弱していた。動物病院に通いながら看病し、今ではすっかり元気になり、想像以上に大きく成長した」と鎌田さん。

 猫がいることへのクレームは「くー」を飼い始めてから増えたという。「『猫のにおいが気になる』『保健所に通報する』と電話をかけてくる人も中にはいた。当館としては衛生面に注意を払い、厨房設備はないが保健所には確認している。今後も猫は飼い続けていくので、苦手な人とはお互いのために距離を置いた方がいいと判断した」と話す。

 掲示した注意書きの言葉は慎重に選んだ。猫ではなく、動物としたのは捨てられていたゼニガメも館内で飼っていることから。少しでも和ませるため、猫のイラストを子どもに描いてもらった。鎌田さんは「来店客の中には温泉ではなく、猫が目的で訪れる人もいる。当館としては看板猫と仲良くできる人を歓迎していきたい」と笑顔を見せる。

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