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弘前で猫の殺処分ゼロ目指す署名活動 住民と行政の巻き込みを狙う

小野金商店で保護されているジロウくん

小野金商店で保護されているジロウくん

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 弘前駅近くの小野金商店(弘前市北瓦ヶ町)で現在、「市と猫の殺傷処分ゼロを目指す街づくり」の署名運動を行ってる。

署名活動を呼びかけるポップ看板

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 署名運動を行っているのは、同店で猫グッズ200点を展示販売する「猫だらけ展」を主催する小野かおりさん。店内では子猫の里親募集や保護活動の募金なども行い、8月1日から同署名活動も始めた。

 小野さんによると、弘前エリアを管轄する青森県動物愛護センター(青森市)で昨年度殺処分された犬と猫の数は、前年度と比べて201匹増で、1115匹だったという。「近年減少傾向だったが、昨年度は増加に転じた。岩手・盛岡では行政と住民が協力しあい殺傷処分ゼロを実現した。不幸な子猫をこれ以上増やさないため、行政と住民の協力が不可欠」と話す。

 小野さんが猫の保護活動を始めたのは2011年。7年間の活動の中で、50匹近い猫を里親に譲渡した。「取り組みに賛同してくれる仲間が現れて活動の幅は広がっているが、野良猫は増え続けている。親猫の去勢・不妊手術をしない限り、殺傷処分される猫をゼロにはできないのではと考えた」と小野さん。

 「弘前の場合、多頭飼育崩壊が多く、同時に複数匹の猫を保護することもある。地域住民で飼育する『地域猫』という考え方のまだ浸透しているとは言えない」とも。

 小野さんは「私たちの活動によって1匹でも多くの猫を助け、不幸な猫を減らすことができれば」と話す。

 営業時間は金曜・土曜・日曜=11時~18時。

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