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弘前のカフェ「ジルチ」、突然の閉店宣言-「お世話になりましたみなさまへ」

「Zilch(ジルチ)」の東千鶴さん。「最後はしっぽり終わりたい」と笑顔を見せる

「Zilch(ジルチ)」の東千鶴さん。「最後はしっぽり終わりたい」と笑顔を見せる

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 弘前のカフェ「Zilch(ジルチ)」(弘前市上瓦ケ町)が2月28日に閉店する。

1人でもくつろげるように演出したというナチュラルな雰囲気のZilch店内

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 閉店の告知は2月3日にウェブ上で突然行われた。「お世話になりましたみなさまへ」と始まるメッセージには、県内外から惜しむコメントが多く寄せられた。「1年くらい前から考え始めていた」と店長の東千鶴さん。閉店の理由を「インプットする時間が欲しくなった」と話す。

 2006年1月15日にオープンした同店。東さんが「イギリスの好きだったお宅をイメージした」という店内の雰囲気には、多くの人が魅了された。同市で17年間続いたフリーペーパー「VIVA」の元編集長で、常連客の一人でもある篠原まさみさんは「弘前であんな空間のカフェを作ったのはジルチが初めて。斬新で、いろんな意味で新しい風を運んできてくれた」と話す。

 東さんは五所川原出身で、ケーキ職人を目指し上京するが挫折。「海外に住みたかった」とイギリス・ホロウェイロードに約1年移り住んだ。イギリスへまた戻るつもりで一度帰国することになったが、青森まで帰ることになってしまう。

 帰国後、日本を出る機会すらなくなってしまった東さんは、同市のカフェなどで働きながら「弘前には喫茶文化が根付いていることがあらためて分かり、身近に感じた」という。次第に自分の店を持ちたいと考え始め、現在の場所に出店を決めた。「9年間も続けられてよかった」と東さん。結婚、出産、育児といった女性としてのライフイベントを経験し、ジルチとともに走り続けた。

 閉店までは通常通り営業する。今後の予定は店舗を持たずに、ケータリングや料理教室、イベントへの出店など、業態にこだわらず「何かは続けたい」と東さん。「前向きな決断なので後悔はない。これからも楽しいことがある」と笑顔で話す。

 営業時間は11時~16時。ラストオーダーは15時。火曜、第2・第4水曜定休。

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