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青森・藤崎のラーメン店「麺屋 謝」が1周年 20代店主の迷いと感謝

「麺屋 謝」店主の福長龍馬さん

「麺屋 謝」店主の福長龍馬さん

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 青森・藤崎の国道7号線沿いにあるラーメン店「麺屋 謝(いやび)」が6月28日で1周年を迎えた。

固定メニューの一つ「煮干しそば」

 8~10種類のブレンドした煮干し系ラーメンと、青森シャモロックと比内地鶏を使ったラーメンを提供する同店。関東圏で修業した青森・金木出身の福長龍馬さんが24歳の若さで2019年同日に出店した。

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 福長さんは高校を卒業後、栃木で会社員として就職したが、人気店「めんや天夢」(栃木県栃木市)の煮干しラーメンを食べたことがきっかけに、「自分でラーメンを作りたい」と夢を持つようになったという。福長さんは「仕事を辞めて『天夢』で働きたいとお願いしたが断れ、東京の有名店を紹介してもらった」と振り返る。

 東京では2年間修業した福長さん。「毎日ラーメンを食べなければ気が済まなかった」と休日には、関東のさまざまなラーメンを食べ歩き、店主から直接話を聞いたりレシピを学んだりした。2018(平成30)年には青森へ帰郷する。海外へ行く計画もあったが頓挫し、実家の喫茶店「驢馬(ろば)」(五所川原市金木町)で同年10月からラーメンを提供することにした。

 当初は1日に2、3杯という売れ行きだったが、福長さんのラーメンは人気に火がつき、出店を決意した頃には1日50杯以上は売れるようになっていた。出店場所は駐車場を優先して選んだ。寿司店やラーメン店があったテナントで、周囲からは反対されたという。客席はカウンター9席のみ。待合スペースには煮干しの段ボールを展示。店名は感謝を意味する言葉。

 「出店当初は不安しかなかった。手ごたえは今でもない。人それぞれ味覚は違うし、正解がない世界なので」と福長さん。スランプに陥った時期があり、2週間休んで東京に行ったこともあった。「開業から半年くらいがたった頃で、何を目指しているのか見えなくなった。お世話になった人の元で改めてラーメンの作り方を学びにいったところ、新たな気づきがあり、迷いが晴れた」と話す。

 1年を振り返り、東京とは違う青森の人たちのラーメン愛に驚いているという。6月28日には1周年への感謝を込めた限定メニューを出したところ、前日から並ぶ人がいた。福長さんは「当店で知り合ったお客さま同士が仲良くなり、交流が生まれるような店になったことが一番うれしい」と笑顔を見せる。

 今でも毎日ラーメンは食べるという福長さん。新型コロナウイルスで東京までラーメンを食べに行けず、早く収束してほしいと明かす。「自家製麺やテークアウトメニュー、他店とのコラボといったやりたいことはたくさんある。海外進出もあきらめていない」とも。

 営業時間は11時~15時。水曜定休。

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