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弘前で世界的バリトン歌手、日本初公演へ 市民に声楽指導も

ストラツァナクさん。欧州でも名高い弘前の桜について「いつかこの目で見てみたい」と話す

ストラツァナクさん。欧州でも名高い弘前の桜について「いつかこの目で見てみたい」と話す

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 弘前市民会館(弘前市下白銀町)で9月13日、世界的バリトン歌手のクレジミル・ストラツァナクさんがコンサートを行う。

ストラツァナクさん(中央)と三浦英治さん(右)、三浦さんの友人で歌手の望月忠親さん

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 クロアチア出身のストラツァナクさんは、32歳の若さで欧州各国の主要な歌劇場を舞台に歌手として活躍している。2016年にはサントリーホール(東京都赤坂)で東京フィルハーモニーと共演する予定で、今回のコンサートは初の日本公演となる。

 「秋のコンサート 世界的超一流歌手と弘前市民のコラボレーション」と題する同コンサートを仕掛けるのは、同市出身で音楽事務所を経営する三浦英治さん。ドイツ、オランダ、スイスなど、世界各国で約10年プロの音楽家として活動し、300回以上のコンサート出演経験を持つ。2014年にも同市でコンサートを実施し、ソプラノ歌手で恩師のエブリン・タブさんを招いた。

 ストラツァナクさんと三浦さんの出会いは2006年。ドイツのシュトゥットガルトで開催されたバッハフェスティバルで、他の出演者が全員ドイツ人の中、異国人の2人は意気投合し親交を深めたという。「昨年のコンサートのことを話すと、彼の方から『なぜ自分を呼ばない』と連絡があった」と三浦さんは冗談交じりに述べる。

 13日のコンサートでは欧米各国の名曲のほか、日本の歌も披露されるという。幼少のころから日本文化に興味を持ち、音大時代には日本の歌について学んだというストラツァナクさんは「幻想的で美しいイメージのある日本という国の、弘前という古都を訪れ、深い感慨を覚えている。本番当日が楽しみ」と話す。

 市民がストラツァナクさんと接する機会を設けることで「世界に通用する才能を発掘できるきっかけになれば」と三浦さん。11日・12日には、市民向けの声楽指導が行われ、公募で選ばれた11歳から50代までが参加する。「ほとんどの人たちが声楽の初心者。限られた時間の中、ストラツァナクさんの指導を受けどれだけ伸びを見せるのか楽しみ」と三浦さんはほほ笑む。

 13時20分開場、14時開演。チケットは前売り=2,000円、当日=2,500円。大学生以下は前売り=1,000円、当日=1,500円。紀伊国屋書店、中三、平山萬年堂、まちなか情報センターなどで販売する。

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