バー「Garcom de Bar(ガルソンジバール)」(弘前市桶屋町)の新沼大地さんが5月16日、台湾・台北で開催された「台湾ゴールデンカップ国際カクテルコンペティション」で、理事長賞を受賞した。
青森県内からの同大会への出場は新沼さんが初で、バーテンダー歴15年の新沼さんにとって、海外でのカクテルコンペティションは初めて挑戦。今年3月に東京で行われた「PBO全国バーテンダーズ・コンペティション2026」でブロンズ賞となり、同カクテルコンペティションへの出場権を得た。
近年のインバウンド客の増加に伴い、海外のトレンドや感性に触れたいという欲求が強まっていたという新沼さん。大会にはアジア各国のバーテンダー19人が出場し、日本からは5人が参加した。審査はウイスキーをベースとしたカクテル作りで、氷以外の材料はすべて出場者が持参する形式で行われた。「直前に持参したカクテルグラスを割るなどのトラブルも重なったが、アウェイの環境下で自分らしさを表現できた」と振り返る。
披露したオリジナルカクテル「簪(かんざし)」は、シソと巨峰、アマレットなどのリキュールを使い、舞妓のイメージをした。「日本の文化を海外に伝えたい」という思いを込めて創作。審査では、所作や味、技術に「一貫性がある」として高く評価された。
岩手県出身の新沼さんは、弘前大学への進学を機に弘前在住となった。学生時代からアルバイトとして関わっていた同店を引き継ぎ、現在に至る。これまでに日本バーテンダー協会主催のコンペでの受賞歴もあるが、今回は新たな視点を得る貴重な機会となった。「弘前でバーテンダーを続け、ネットで調べたり本で読んだりした情報だけでは限界があった」と新沼さん
「受賞したことよりも、海外で得た知識や経験の方が大きかった。今回のアジア大会だけでなく、アメリカやヨーロッパなど広く世界のカクテルを学び、店で提供していきたい」と意欲を見せる。