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津軽こぎん刺しの「ほぼ日手帳」カバー再販へ 職人が伝統技法使った3種

3種類の津軽こぎん刺しのほぼ日手帳カバー(写真提供:東京糸井重里事務所)

3種類の津軽こぎん刺しのほぼ日手帳カバー(写真提供:東京糸井重里事務所)

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 「津軽こぎん刺し」を使った「ほぼ日手帳」カバーが11月10日、再販売される。

弘前こぎん研究会の成田貞治さん

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 コピーライターの糸井重里さんが主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」が製作し販売する「ほぼ日手帳」。今年で販売15年目を迎え、2015年度版は55万部以上の売り上げを記録した。商業施設「ロフト」が発表する手帳部門の全国売り上げでは11年連続で1位を更新している。

 「津軽こぎん刺し」は津軽地方に古くから伝わる刺し子技法の一つ。麻の野良着などの粗い布目を補強し、保温性を高めるための生活の知恵だった。近年では、コースターやくるみボタンなどのさまざまな小物に縫い付けられ、女性を中心に注目が高まっている。

 弘前こぎん研究所(弘前市在府町)の成田貞治さんによると、昨年3月頃に同事務所から依頼があったという。「津軽こぎん刺しは一つ一つ手作業で行うため、納品が今年の2月までかかった」と話す。同研究所では月に20人~30人の刺し手さんに製作を依頼している。「刺し手さんは農作業の合間に内職する女性が多い。そのため農繁期などはお願いしにくい」と成田さん。

 今年のカバーは全82種類のラインアップとなり、「津軽こぎん刺し」のオリジナルカバーはその内の3種類。それぞれ「もどこ」と呼ばれる模様に特徴があり、背表紙に魚のうろこ柄の「もどこ」が刺されている「うろこの結び花流れ[漆黒]」と、花の首飾りをイメージした「てこなこの花こ囲み[水縹]」、針を刺す手がどこで止まるかわからないという勢いを表現した「とまらずの花こ囲み[雪白]」となる。

 東京糸井重里事務所の担当者は「ほぼ日手帳チームの中では数年前から、人の手で作られたぬくもりのあるカバーがほしいという意見があり、その中で津軽こぎん刺しの名前が挙がった。9月1日に2016年版を販売した所、カバーは完売してしまった」と話す。

 価格は1万1,880円(カバーのみ)。ウェブサイト「ほぼ日ストア」限定で11月10日11時から販売する。

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