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弘前につけ麺専門店「煮干結社」 国登録文化財のビルに出店

「煮干結社 弘前」のスタッフたち。右が鎌田隆治さん

「煮干結社 弘前」のスタッフたち。右が鎌田隆治さん

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 弘前公園近くの三上ビル(弘前市元寺町)に6月29日、つけ麺専門店「煮干結社 弘前」(TEL 0172-55-6631)がオープンした。

つけ麺大王スペシャル盛り。盛りつけにもこだわり、色鮮やかに麺の上にトッピングを載せる

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 「激にぼ」と呼ばれる濃い煮干しスープが特徴のつけ麺を提供する同店。店舗面積は20坪、客席数は17席。青森市でラーメン店「麺や ゼットン」「情熱★ビリー」などを手掛ける「ノンズカフェグループ」(青森市青葉)が、弘前では初のフランチャイズ店として出店した。

 店長の鎌田隆治さんは「面白がっていろいろなことに挑戦していくという社風から次々にアイデアが生まれる」と話す。「つけ麺にガーリックトーストを添えたり、カツオだしのスープにエスプーマ(食材を泡状にしたもの)添えて提供したりする試みは東北でも珍しい」とも。

 同店が入る三上ビルは1927(昭和2)年に建てられた国登録有形文化財で、弘前市内で現存する鉄筋コンクリート造建造物では一番古い。「ビリーは洋風アンティーク、ゼットンは昭和レトロの雰囲気を演出している。当店もそれを踏襲し、建物の雰囲気に合わせた店内となっている」と鎌田さん。

 ラーメンメニューは、「濃厚魚介つけ麺」(750円)、「モーレツ!!エビ辛つけ麺」(850円)、「肉汁弁慶つけ麺」(780円)、「煮干大王のつけ麺」(880円)、「オマールエビのスープとローストビールのつけ麺」(1,200円)。ニボめし、ハーフカレー、チャーマヨ丼(以上、290円)のサイドメニューのほか、味玉、メンマ、チーズ、万能ネギ(以上、100円)などのトッピングにも用意する。

 鎌田さんは「オープンから2週間がたち、SNSなどの口コミだけで県外からもお越しいただいたお客さまがいた。女性客も当初の想定より多く、年配の来客者もあって驚いている。煮干しラーメンは津軽に定着した食文化だと実感した」と話す。

 「当店をご利用いただいた後、近隣のお店でコーヒーを飲んだりお酒を飲んだりしていた方がいた。煮干しラーメンを通じて弘前のメインストリートである土手町に人が集まるようになったり、県外にも発信していけたりすることができれば」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~15時、18時~21時。

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