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弘前の市場で地元中高生の「ホタテ食」ブーム? 安価と対面販売

ホタテを購入する学生たち

ホタテを購入する学生たち

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 弘前の食品市場「虹のマート」(弘前市駅前)で現在、下校途中に生ホタテを買い食いする中高生の姿が以前より増えていることから、市場関係者の間で「なぜ?」と話題になっている。

150円で購入できるホタテ

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 虹のマートは60年以上続く市場で、生鮮食料品、総菜、パン、花などを販売する店が20店以上並ぶ。虹のマートにある鮮魚店「おのき」売り子の小野まり子さんによると、8月下旬から市場でホタテを買って食べている地元中高生の姿をよく見るようになり、中には何度も訪れる生徒もいるという。

 小野さんは「どうして来るようになったのかと聞いてみても、友人たちの間ではやっているからということしか聞くことができなかった」と首をかしげる。

 「おのき」では現在、生食用の「活ホタテ」を1個150円で販売している。ホタテは、客の要望に応じその場でイートイン用にさばくサービスも行っており、これまで地元客より観光客の購入が多かったという。小野さんは「学生たちには、家に帰って家族と食べなさいと伝えても、笑ってホタテを買っていく」と話す。

 友人3人で初めて訪れたという地元高校の男子生徒は「グループラインで友人がホタテを食べていることを自慢していた。行ってみたいと思い、ようやく来ることができた」と話す。3人はこの日、虹のマート内でホタテをはじめ、総菜やパンなども購入していた。

 同生徒は「コンビニでいろいろ買うより安く済むし、小腹を満たすことができる。店の人から学校のことなどを聞かれて会話できることも楽しい。また訪れたい」と笑顔を見せる。

 虹のマートを運営する「生き活き市場」の浜田大豊さんは「私の学生時代はコンビニに立ち寄り、100円、200円でホットスナックなどを食べたものだが、今の子どもたちは違うようだ。当市場のリーズナブルな価格や対面型の販売方法が、逆に今の学生に受けて入れられているのかもしれない」と分析する。

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