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弘前の「アップル食堂」リニューアル リンゴ農家らに親しまれた名物食堂

常連客からプレゼントされた花束を持つ「アップル食堂」の今弘子さん

常連客からプレゼントされた花束を持つ「アップル食堂」の今弘子さん

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 弘前のアップルロード沿いにある「アップル食堂」(弘前市小沢、TEL 0172-88-0313)が3月18日、リニューアルオープンする。

新店舗の外観

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 1978(昭和53)年創業の同食堂は、周辺で農作業を行うリンゴ農家やアップルロードを通る配送業者などに親しまれてきた。道路拡張に伴う工事のため、敷地内に新築した店舗で同日より営業を再開する。

 店主は今年で62歳になるという今弘子さん。創業以来、夫の末光さんと二人三脚で店を切り盛りしてきたが、7年前に末光さんが他界。現在は親戚や知人の女性らと3人で営業を続けている。

 定番メニューのカツカレー(650円)は、ネットの口コミを通じて仙台や福島から食べに訪れる人もいるという。今さんは「毎回揚げたてのカツを使い、カレーのルーはラーメンのスープをベースにした胃に優しい味。子どもや若者からお年寄りまで喜んでもらえる」と話す。

 メニューは「手打ち中華」(550円)、「味噌(みそ)カレー牛乳ラーメン」(650円)といったラーメンのほか、そばやうどんも取り扱う。「牛丼」(600円)、味付けした豚バラ肉を卵でとじた「開化丼」(550円)など丼メニューのほか、「カツ定食」「焼肉定食」(各700円)、「野菜炒め定食」(600円)などの定食メニューも用意する。

 座席数はカウンターを含め、33席。リニューアルに当たって厨房(ちゅうぼう)を広く使えるようにこだわったと話す今さん。「あと10年はみんなのために続けていきたい。それまでに後継者が見つかれば」と笑顔を見せる。

 プレオープン期間に訪れた弘前在住で常連客の一人という石岡知行さんは「子どもの頃、リンゴの収穫時期にリンゴ畑まで出前を注文し、家族みんなで食べた思い出がある。今では自分が妻や子どもたちを連れて通うようになった」と話す。

 営業時間は10時30分~19時30分(ラストオーダー)。火曜定休。駐車スペースは店の前に10台以上確保する。

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