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青森で「短命県体験ツアー」 弘前大学の学生らが企画

坂本さんがパワーポイントで作った案内チラシ

坂本さんがパワーポイントで作った案内チラシ

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 青森・弘前で現在、弘前大学の学生たちが考えた旅行企画「短命県体験ツアー~青森県がお前をKILL(キル)」が話題となっている。

ツアーを企画した弘前大学の学生たち

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 「全国最下位の短命県」と言われる青森県で、朝から酒蔵で地酒を飲み、津軽のソウルフードと呼ばれる「煮干しラーメン」を食べ、雪かき体験をする同ツアー。

 現在ネットで公開しているうたい文句には、「こんな人におすすめ」として、「健康で長生きできる自信のある方」、赤文字で「危険なツアーではありません」との注意書きも躍る。

 企画は弘前大学人文学部3年生の坂本大河さんをリーダーとした5人。青森県が企画した「20代を変える『生き方ナビ』事業」の一環として、昨年8月に「考エル動キダスプロジェクト」と題した3泊4日の合宿プログラムの中で同ツアーを考えたという。

 5人は合宿で、「観光」をテーマに新しいビジネスプランを考える課題が与えられたといい、「青森の地域コンテンツを出し合っていく中で、『短命県』はネガティブなアイデアで最初は使われることはなかった」と振り返る。

 5年おきに国が実施している平均寿命調査で、青森県の男性は1975(昭和50)年以来8回連続で全国最下位、同・女性は2000年から3回連続で最下位となっている。

 青森県の短命にはさまざまな理由が挙げられているが、坂本さんは「青森県の飲酒率は高いがおいしい地酒は多く、塩分摂取量も高いがラーメン文化が栄えている。こういったアイデアがすべて『短命県』というキーワードと結びついた」と話す。「挑発的なチラシだが、至ってまじめに考えた。当ツアーに参加することで逆に健康な生活を意識してほしい」と参加を呼び掛ける。

 坂本さんは1月28日、パワーポイントで手作りした案内チラシをネット上で公開した所、「自虐すぎる」「青森県が他県民を殺しにかかっている」(以上、原文ママ)と、SNSを中心に話題を集め、メディア取材を受けるようになったという。「ただただ驚いている。キーワードや発信の仕方でこんな風に広がるとは勉強になった」と笑顔を見せる。

 ツアー実施日は2月20日・21日。旅行代金は2万4,800円。申し込みは「たびすけ」(弘前市土手町、TEL 0172-55-0268)まで。締め切りは2月15日。

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