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青森・西目屋の「目屋豆腐」、売り上げ好調 途絶えた製造を復活

目屋豆腐と白神公社の小山内悠平さん

目屋豆腐と白神公社の小山内悠平さん

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 青森・西目屋の「ビーチにしめや」(中津軽郡西目屋村)で現在、販売されている伝統食品「目屋豆腐」が好調な売れ行きを見せている。

5度以下の製造室で0度近い水を使って豆腐を作る

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 世界自然遺産「白神山地」の玄関口に位置する西目屋村は青森県内で最小の自治体。目屋豆腐は、同村の砂子瀬や川原平地区などの家庭で作られていたという豆腐。津軽ダム建設により住民たちが移転し、一度は製造が途絶えてしまったが、津軽ダム工事事務所職員や村の働き掛けで2012年に復活。2014年には販売に至った。

 目屋豆腐は、原料に同村産の大豆を100%使い、すべて手作りで行う。一般的な豆腐に比べ、崩れない固さがあり、豆の味が強く残っているのが特長。価格は1丁160円。

 昨年12月26日から1日40丁限定で販売を始めた所、連日完売となり、早い日は午前中に無くなってしまう日もあり、豆腐を購入するためだけに青森市から約1時間30分かけて訪れる客もいたという。製造を担当する白神公社の小山内悠平さんは「メディア取材を受けただけで、宣伝は一切していない。正直うれしいこと」と笑顔を見せる。

 毎朝、5度以下の製造室で0度近い水を使い、豆腐を作る。「当村で、ほぼ自然にできるこの環境で作るからこそ目屋豆腐はおいしい」と魅力を語る小山内さん。「今年は大豆の出来がいいので、昨年度より確実においしくなっている。お薦めの食べ方は湯豆腐」と話す。

 営業時間は9時~16時。月曜定休。販売は3月31日まで。

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