弘前で初の囲碁新人王県大会 囲碁普及促進を目指す

大会中には、審判長の古川こんゆプロ2段による指導碁も行われた

大会中には、審判長の古川こんゆプロ2段による指導碁も行われた

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 ヒロロスクエア(弘前市駅前町)で4月24日、高校生以下を対象とした第1回青森県囲碁新人王戦が開催された。

19路盤の部門で第1回優勝を飾った若宮明陽さん

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 弘前市を中心に県内で囲碁普及活動に励む「宙空囲碁クラブ」が主催する同大会。プロの囲碁棋士が対局する碁盤は縦と横の線が19×19の「19路盤」と呼ばれるものだが、同大会では参加する子どもたちの囲碁歴に合わせて19路盤部門のほか13×13の「13路盤」部門と9×9の「9路盤」部門に分かれて行われた。

 19路盤部門では参加者6人による総当たり戦を行い、青森市の中学3年・若宮明陽さんが全勝優勝した。囲碁歴9年という若宮さんは「最後の最後まで逆転の可能性があることが囲碁の面白さ。決勝戦もいつひっくり返されそうになるか分からず、終始気が抜けなかった」と話す。

 13路盤部門では黒石市から参加した小学校6年の工藤亜優さん、9路盤部門では同市内の小学校4年・山本悠生くんがそれぞれ優勝した。囲碁歴3カ月という悠生くんは漫画「ヒカルの碁」を読み始めたことが、囲碁に興味を持ち出したきっかけだったという。

 同大会審判長の古川こんゆさん(プロ棋士2段)は「大会中、どの子たちも一局ごとに確実に強くなっているのが分かった。大会の緊張感がよい影響を生んだのでは」と分析。中には対局で負けた後、悔しさに泣き出す子どもの姿もあり、「勝って達成感を味わったり、負けて挫折感を味わったり、囲碁を通じて人生の大切な経験を積むことができる。負けて泣くのは恥ずかしいことではない」と話す。

 同クラブ代表の古川元さん(青森県囲碁名誉最強位)は「囲碁は19路盤を打てないとできないゲームではない。今回、初となる9路盤・13路盤の県大会が実現できたことで、青森での囲碁普及を一歩進めることができた」と振り返る。

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