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元銭湯が観光交流施設に 青森・黒石の伝統的建造物を利活用

女湯はそのまま残し、観光情報を発信する場になった「松の湯交流館」

女湯はそのまま残し、観光情報を発信する場になった「松の湯交流館」

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 青森・黒石市の中町こみせ通りに7月16日、元銭湯だった建物を活用した観光交流施設「松の湯交流館」(黒石市中町、TEL 0172-55-6782)がオープンした。

趣のある外観はそのまま残した「松の湯交流館」

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 重要伝統的建造物群保存地区に選定されている同通りにある同施設は、1993年まで営業していた銭湯「松の湯」をリノベーションした。記録では、1911(明治44)年にすでに営業していたとされ、今回の工事から建物の構造が明らかとなり、江戸時代には旅籠(はたご)だったのではないかと推測されるという。

 銭湯の閉店後、2008年に同市が建物を取得。2010年ごろから市民を巻き込み利活用に向けたシンポジウムやワークショップを開いてきた。「住民たちの交流できる場所になってほしい」と同市まちそだて推進課の担当者。外観をそのまま残し、内部は交流スペースとして再生した。

 市民サロンにはテーブル席30席、交流の間と呼ばれる座敷スペースには6畳間と8畳間の2部屋を用意する。Wi-Fiを完備し、飲食の持ち込みは自由。観光案内所としての機能もあり、女湯の浴場跡には歴史や観光情報などを検索できるデータベースやチラシ、パンフレットを設置する。

 貸し切りの利用にも対応。営利を目的としない場合は、市民サロン(320円/1時間)、交流の間(100円/1時間)。営利を目的とする場合は市民サロン(640円/1時間)、交流の間(210円/1時間)となる。

 開館時間は9時30分~18時(貸し切り利用の場合、22時までに開館)。12月~3月は月曜休館。

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