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弘前にアイリッシュパブ初出店 たる生ギネスや本格的伝統料理を提供

通行人が「まるで海外のようだ」と足を止めるという「ドーランズ」外観

通行人が「まるで海外のようだ」と足を止めるという「ドーランズ」外観

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 弘前の代官町に3月18日、「IRISH PUB THE DOLAN'S(アイリッシュパブ ザ ドーランズ)」(TEL 0172-80-9139)がオープンした。

細部までこだわりを見せるアイリッシュパブ「ドーランズ」店内

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 店主の成田赳平さんは「パブはパブリックハウス(公共の家)のことで、アイルランドやイギリスでは、自宅、会社に次ぐ『第三の場所』に位置付けられる」と話す。

 成田さんは大学を卒業後、ワーキングホリデーを活用してアイルランドで生活した経験を持ち、店名の由来は現地で通い詰めたパブの名前という。

 帰国した成田さんは、東京で商社の営業担当として働いた後、2013年に弘前へ帰郷。兄の経営するパブ「Robbin's Nest(ロビンズネスト)」(弘前市大町)を手伝うようになり、次第に自分の店を持ちたいという気持ちが高まっていったという。

 出店のために動き始めたのは2015年5月。テナントを見付けて大家と交渉した所、パブ好きで新しいことを仕掛ける若者を応援したいと、準備が整うまで待ってもらったという。「あとで分かったことだが、その間に大手の学習塾や小売店がテナント交渉に訪れていたと知り、本当に感謝しかない」と成田さん。

 店舗面積は約23坪。席数は45席。内装のデザインは長野県松本市にあるアイリッシュパブ店デザイン・プロデュース専門のビクトリアンクラフトに依頼。「施工は、友人の大工や地元の業者にお願いした。津軽の職人は仕事が早く丁寧。イメージした120%の出来」と自信を見せる。

 ドリンクメニューは、ギネス、キルケニー(ハーフパイント=500円、ワンパイント=900円)などのたる生ビール4種を提供するほか、瓶ビール、カクテル、ウイスキーなどの各種(500円~)をそろえる。

 フードメニューはフィッシュ&チップス(850円)、豚肉のギネス煮込み(850円)、シェパーズパイ(700円)といったアイルランドの伝統料理を提供し、自家製ピクルス(320円)、マルゲリータ(680円)、ミックスナッツ(300円)といった居酒屋メニューもある。注文はキャッシュオンデリバリー式で、19時までの注文はドリンクを100円引きにする。

 今後について、「弘前にパブ文化を根付かせていきたい」と成田さん。「アイルランドで住んでいたリムリックという町は、人口が弘前の約半分だがパブは200店もあった。そこでは『今日はいつもより早いな』『仕事が早く終わった』といった会話が日常的に交わされる。日本で例えるなら銭湯に近いのかもしれない。当店もそんな会話が生まれる店にしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は日~木=16時~翌2時30分、金・土・祝前日=16時~翌3時。

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