弘前大学生でツイッターアカウント「水（みくまり）分」さんが8月12日、同人誌「弘南バス方面別時刻表2022夏版」を発表した。

路線ごとに時刻を細かく表記している

　弘南バスの時刻表を方面別に、写真の撮影からデザインまで自作。五所川原方面も含む全125路線を新書サイズ192ページにまとめ、深夜バス「パンダ号」まで網羅した。水（みくまり）分さんは「自分で欲しかったので、夏のコミケ出品に合わせて作ってみた」と話す。

　水（みくまり）分さんは、空想で作った弘前市内の地下鉄マップのほか、同人誌では「弘前に松屋を勝手に呼ぶ本」も発表してきた。青森県内1号店となる「松屋 弘前高田店」のオープンでは、最初の客になったこともある。

　水（みくまり）分さんによると、弘南バスの時刻表の作成は5冊目になるという。2016（平成28）年に1冊目の「弘南バス方面別時刻表弘前地区2016冬版」を作成。30ページで弘前の主要路線しか紹介できなかった。2019（平成31）年の4冊目となる「弘南バス方面別時刻表2019夏版」は122ページの力作だったが、全ての停留所を掲載できなかったことが心残りだったという。

　5冊目となる「弘南バス方面別時刻表2022夏版」は昨年11月ごろから準備を始めた。路線図から整理し、ページ構成を考え、実際に乗車して確認したところもあるという。水（みくまり）分さんは「路線が枝分かれし、実際に乗ってみないと分からないような路線もあった」と振り返る。

　同時刻表は、8月13日には東京ビッグサイト（東京都）で開催された「コミックマーケット100」に出品。弘前から来場した人や弘前に旅行予定の人も購入してくれたといい、出品分は完売した。ネット上では、購入客の「弘前に行ってみたくなった」「市街地の短距離利用にはこういう形のほうが便利」といった反応があったという。

　水分さんは「現時点で出来うることを形にした同本。索引をブラッシュアップしたり、文字を大きくしたりして見やすくするなど、さらに改良を加えていきたい」と意欲を見せる。

　価格は1,257円。メロンブックスで取り扱うほか、電子版（300円）はオンラインショップ「BOOTH」で販売する。