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弘前の水質監視を担った金魚が役目を終えため池へ 新浄水場稼働に伴い

弘前市民の水を「毒見」してきた金魚

弘前市民の水を「毒見」してきた金魚

 魚類監視を務めてきた金魚が7月2日、樋の口浄水場内のため池に放流された。

ため池で泳ぐ金魚

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 魚類監視は、取り入れた河川の水に異常がないかを生き物によって確認する仕組み。弘前の「樋の口浄水場」では、1978(昭和53)年に3槽の監視水槽を設置したのが始まりで、当時はシアンなどの毒物汚染に備えてコイ、フナ、メダカなども動員していた。

 1996(平成8)年からは1槽へと縮小し、金魚だけを飼育する形で現在まで引き継がれてきた。岩木川からの取水を最初に「毒見」する金魚は常時15匹ほどで、24時間態勢で監視を継続。ホームセンターなどから仕入れていたが、個体が大きくなると毒物に対する耐性がついてしまうため、定期的な入れ替えや補充を行っていた。

 「樋の口浄水場」に隣接して7月1日に稼働した「新樋の口浄水場」は、将来の人口減少を見据えて規模を最適化し、最新の耐震基準を満たした建物となっている。3日以上の停電にも対応できる非常用自家発電機や紫外線処理設備を新たに導入したほか、水質自動監視装置として「メダカのバイオアッセイ」を採用したため、長年活躍してきた金魚の役目は幕を閉じることになった。

 7月1日10時からの取水先切り替えに伴い、役目を終えた金魚は翌日、施設内のため池へと放たれた。浄水係の赤坂嘉宣さんは「名前があったわけではない金魚たちには、『今までおつかれさまでした』と伝えたい。狭い水槽から離れ、広いため池で余生を元気に楽しんでもらいたい」と話す。

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