弘前公園(弘前市下白銀町)で2月19日、桜の剪定(せんてい)作業が始まった。
2600本、52種類の桜が咲く同園。園内には天守や城門のほか、堀を渡る朱橋などの弘前城跡があり、全国有数の桜スポットとなっている。満開の時期がゴールデンウイークと重なることから毎年多くの観光客でにぎわう。
同園の桜は「桜守(さくらもり)」と呼ばれる樹木医たちが管理するのが特徴で、桜の剪定には同じバラ科の植物であるリンゴの剪定技術が応用されている。「弘前方式」とも呼ばれ、施肥、施肥、薬剤散布などの作業も行うことで、60年が寿命とされる桜を100年近く伸ばすことに成功している。
同日始まった剪定は、公園緑地課の作業員ら約30人が本丸へ続く下乗橋付近の桜から始め、チェーンソーやクレーン車などを用いて、高い箇所の枝までも行った。同課の桜守・海老名雄次さんは「作業は3月下旬まで続く」と話す。
剪定した枝は、同園内にある緑の相談所前で無料配布する。2月23日、3月2日・9日・16日・23日の8時30分からで、無くなり次第終了。1人3本まで。