弘前で伝統の裸で行水行事 マイナス5度の厳冬の中

次々と冷水を浴びる儀式「水垢離の儀」

次々と冷水を浴びる儀式「水垢離の儀」

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 弘前の鬼神社(弘前市鬼沢菖蒲沢)で2月16日、伝統行事「鬼沢のハダカ参り」が行われた。

鬼沢エリアを20キロ程度のトシナを担ぎ、列を作って移動する

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 毎年旧正月の元旦に裸で参拝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する同行事。名物の冷水に漬かる儀式「水垢離(みずごり)の儀」は、神仏にお願いする前に心身を清めるために行われ、地元住民だけでなく県内外からも参加者がいる。今年は7人の県外参加者がいた。

 マイナス5度の中、9時に始まった「水垢離の儀」には約200人もの見物客が訪れた。次々に参加者が水温約5度の水に漬かり始めると、カメラやスマートフォンを向ける姿があり、「雪を入れろ」「まだ大丈夫」といった声を参加者が上げると、拍手や歓声が生まれる場面もあった。

 「水垢離の儀」の後は、トシナと呼ばれる20キロ程度の大しめ縄を奉納するため、鬼沢エリアを裸のままで歩いた。岩手・宮古から参加した会社員の加藤三郎さんは、会社を休んで4年ぶりに参加。「地元ではこういった行事がなく、家内安全と無病息災を願って水に入った」と笑顔を見せていた。

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