大手牛丼チェーン「松屋」の秋田県進出を受け、弘前市民が喜びに沸く様子が見られた。
松屋は、「牛めし」を中心に定食や牛丼以外のメニューも提供する牛丼チェーン。国内外合わせて1197店舗(6月末現在)を展開しており、青森県を含む8県が未進出県となっていた。
8県のうち、隣の秋田県では7月27日、東北自動車道「花輪SA(上り線)」(鹿角市)内にチェーンとして初出店。サービスエリアでの出店は13店舗目で、店舗面積は約75坪、客席数は28席。秋田県内とはいえ、県庁がある秋田市から車で2時間以上かかるが弘前市からは約1時間で行けることから、一部の弘前市民の間で喜びの声が上がっている。
東京出身で弘前在住の30代男性は「松屋は、恋しくて東京に帰省する度に食べてしまう。近くなったことで定期的に通いたい。みそ汁がつくのがいい」と話す。
同人誌「弘前に松屋を勝手に呼ぶ本」の著者でツイッターアカウント「水(みくまり)分」さんは「弘前の松屋ファンには今年一番のニュース。最も近かった盛岡の店舗まで2時間かかっていたが、今後は半分の時間で行くことができる。高速バスでアクセス可能なサービスエリアなので、開店したら必ず行く」と笑顔を見せる。
今年4月にUターンした20代男性は「東京にいた際は何度もお世話になったので、早く青森にも出店してほしい」と話す。弘前在住歴40年以上の女性は「松屋は行ったことがない。牛丼だけでなく他のメニューも豊富と聞くので、弘前進出を楽しみにしたい」と期待を寄せる。
松屋フーズホールディングス広報担当者は「北東北エリアでは、東側の岩手県まで出店できていた。秋田県に初出店したことから、今後は青森県への出店も検討していく」と話す。