津軽エリアで7月17日~19日に開催されるウルトラマラソン大会「第5回みちのく津軽ジャーニーラン」の実行委員会が現在、出場ランナーを募集している。
弘前公園から出発し、龍飛岬を経由して弘前市内に戻ってくる263キロを51時間以内に走る同大会。毎年全国から約400人が参加する。
主催するNPO法人スポーツエイド・ジャパン(埼玉県)の代表理事・舘山誠さんは弘前出身。高校卒業後、上京し、現在は埼玉在住。マラソンを始めたのは40歳からという。「完走した時の達成感がうれしく、走る距離を伸ばしていった。日本で一番古い100キロマラソンに出場した時、主催者やスタッフ、地元の人たちとの一体感に感動を覚え、自分でもマラソン大会を企画したいと思うようになった」と舘山さん。
同NPOを2003(平成15)年に設立させ、全国に30以上のマラソン大会を企画。「マラソンで地元を盛り上げたい」と2016(平成28)年に同マラソン大会を開催するに至った。舘山さんは「地元の人たちの温かさや津軽の景色や魅力を伝えられるようなコースになっている」と自信を見せる。
「約9割が県外からのランナー。過去4回の出場者の中には、津軽のファンになり観光で訪れるようになった人や太宰治の小説『津軽』を読み出場した人もいた」とも。
コースは263キロと150キロの2種類。最大高低差は503メートル。コース上に誘導員は配置しないため、地図を読める力も必要になる。「半数程度はリタイアする」と舘山さん。出場条件は、20歳以上やウルトラマラソン完走経験者など。
舘山さんは「昨年から弘前市と共催するようになり、支援の動きが活発になった。ゴールでは泣き出すランナーも多い。大会当日はそんなランナーたちに声援を送ってもらえれば」と話す。
参加費は、263キロの部=2万円 、150キロの部=1万5,500円。申し込み締め切りは4月17日17時まで。大会公式サイトで受け付ける。