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弘前に期間限定「りんご箱書店」 持ち寄った本を交換し合う

渡邊直子さんお薦めの一冊「カニツンツン」 子どもたちが夢中になって読みふける「擬音」の絵本だという

渡邊直子さんお薦めの一冊「カニツンツン」 子どもたちが夢中になって読みふける「擬音」の絵本だという

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 吉野町緑地公園(弘前市吉野町)に10月4日、期間限定の交換型書店「りんご箱書店」がオープンした。

実用書から文芸作品、写真集・画集・児童書などさまざまな本がりんごの箱に収納されている

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 「交換型書店」とは、持ち寄った本(1品3冊まで)を自由に他の本と交換し合う形式の書店。玩具や古着ではよく行われているという。弘前青年会議所が同園で行う社会実験「座り場@ひろさき2015」の一環として企画した。

 同店を管理するのは、千葉県在住のフリーデザイナー渡邊直子さん。都内の書店に勤務していたという渡邊さんは2015年1月に独立。ウェブデザインの仕事を手掛ける一方、絵本や児童書をテーマにしたプロジェクト「OTOMO」を始める。町のスペースの一部を借りて開店する「移動型本屋」や絵本をテーマにした工作ワークショップなどの活動を主に関東地方で行っている。

 今回の「りんご箱書店」は、父が青森県黒石市出身という縁から参加となった。同園を有効活用するため「気軽に読書できる空間」を作ることが最大の目的。リンゴ生産量日本一の弘前市らしく、りんご箱に本を収納し、それらの本と市民が持ち寄った本が交換されるという仕組みとなる。

 2002年に同緑地の吉井酒造煉瓦(れんが)倉庫で開催された奈良美智さんの個展「A to Z」展を見学しに訪れたという渡邊さんは、思い出深い土地での企画について、「日常の中に変わった本屋さんがあるという違和感を出すことで、人が本を手に取る機会を増やしたい」と話す。

 営業時間は10時~17時。今月12日まで(8日は休業)。

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