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弘前公園近くにクリエーター向け貸しオフィス 建築設計会社が空き家を活用

中古住宅をクリエーター向けレンタルオフィスとして活用しようとしている蟻塚学さん

中古住宅をクリエーター向けレンタルオフィスとして活用しようとしている蟻塚学さん

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 建築設計会社「蟻塚学設計事務所」(弘前市南城西、TEL 0172-88-5620)が6月28日、リノベーションしたクリエーター用レンタルオフィス「カープ荘」の入居者募集を始めた。

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 同社事務所の真裏にあった空き家をクリエーター向けのオフィスとして貸し出す。「仕事の相談ができる人が真隣ですぐできるならばありがたい」と、デザイナーや編集者などに利用してもらう。

 同社社長の蟻塚学さんによると、事務所の立地の都合から駐車スペースの確保に迫られ、更地にすると駐車場だけでなく旗竿(はたざお)の解消にもなるとあって今年3月に同中古物件を購入したという。

 住宅は木造2階建てで、周辺住民らによると築50年弱。「思いのほか作りがしっかりしており、前の家主の手入れも行き届いていたため、壊すつもりだったがもったいないと思った」と蟻塚さん。1階を社員の社宅として活用し、2階部分をオフィスとして貸し出すアイデアが生まれた。

 2階は6畳間が3部屋あり、それぞれを月額3万円で貸し出す。光熱水費やインターネットなどの使用料は含む。住宅としては使用不可、改修は自由で退去時の現状復帰不要で、同社のデザイン業務案件を優先的に相談するなどの条件で入居者を募集する。ロゴやパンフレットなどのデザインや編集、SNS構築・運用など、立ち上げ段階のクリエーティブ整備に携わることができる入居希望者は2025年8月までの家賃を1万円引きにする。

 建物は蟻塚さんが広島東洋カープのファンであることから「カープ荘」と命名。事務所の旗竿解消のために1階の一部を減築し、抜け道として整備した。「道を通すことで私有地ながら周辺の住民が集まるようなパブリックな雰囲気を感じられるようになった」と蟻塚さん。「カープ荘の人々と町会の人たちが仲良くなり、ことを起こしていくようになれば」と期待を寄せる。

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