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弘前の喫茶店「万茶ン」が5代目店主募集 100年近く続く老舗

万茶ン入り口に貼り出された募集の告知

万茶ン入り口に貼り出された募集の告知

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 弘前のかくみ小路にある喫茶店「土手の珈琲屋 万茶(まんちゃ)ン」(弘前市土手町)が5月7日、5代目店主の募集を始めた。

「土手の珈琲屋 万茶ン」の店内

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 1929(昭和4)年創業の喫茶店で、作家の太宰治や石坂洋次郎が来店したことがあることでも知られる同店。2023年12月から休業していたが、5代目店主を募集するとホームページや店の入り口に告知を貼って発表した。

 創業者の香西資敏さんが、かくみ小路入り口で開業した同店。1959(昭和34)年に同ビルへ移転。2017(平成29)年には資敏さんの孫で3代目店主の香西宏真さんが体調を悪くしてしまい、経営を朝日会館(土手町)に譲渡した。2023年12月まで、朝日会館の従業員で4代目となった今川善宏さんを中心に同店を切り盛りした。

 同社営業部の中島成剛さんは「東北では最古、日本でも4番目に古いと言われている当店を残したいと思い、新しい店主の公募に踏み切った。100年近くにわたり続いた店を次のステージに導ける人を募集したい」と話す。

 店舗面積は約21坪。店内には創業当初からあるシャンデリアや掛け時計などの備品があり、ロゴ入りのカップは残してあるという。店内は2017(平成29)年に引き継いだ際、改修している。什器を含む店舗は貸し出し、店名を残して営業することが条件。店の賃料は面談時に説明する。

 応募は同店のホームページで受け付ける。応募締め切りは6月15日。

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