弘前市内に8月17日、古家具店「ギャラリー次郎館2」(弘前市堀越)がオープンした。
店内にある「レコード室」では持ち込んだレコードの視聴もできる
漆塗り職人・舘山次郎さんのアトリエとギャラリーがある「ギャラリー次郎館」の敷地内にオープンした同店。和製アンティーク家具を中心に着物や古い雑貨などを扱う。舘山さんの親族が住んでいたという昭和初期に建てられた古民家を改修した。
中三(なかさん)弘前店(土手町)と青森店(青森市古川)でアンティーク家具を扱う「RandBEAN」の佐藤孝充さんが同店の立ち上げに関わった。「洋風の古家具を扱う当店では、和風の家具を並べるのはイメージに合わなかった」と佐藤さん。和風の家具が多くなったことを舘山さんに相談したところ、日本家屋であった同店で古家具を取り扱おうと場所を借りることになったという。
店内には佐藤さんが集めた商品50点以上を並べるほか、レコード視聴室があり、レコードを持ち込んで聞くことができる。舘山さんは「近所迷惑にもならないので、大きな音量で聞くことができる」と話す。利用無料。
「人が集まって交流ができる場になれば」と舘山さん。「古家具や何か売りたい物などがあれば、委託販売に対応する。津軽塗のメンテナンスや修理といった相談にも対応する。物が氾濫する現代社会だからこそ、良いものを長く使おうという風習が弘前に根付いていければ」と期待を寄せる。
営業時間は9時~17時。