青森・西目屋村中央公民館(西目屋村田代)で4月20日、「ダムツーリズムを考える会」が開催された。
ダム周辺の環境や地域の住民と連携してダムを観光資源として活用していくことを考える同イベント。西目屋村では建設中の津軽ダムの完成が本年度中に予定されていることから、同ダムを新しい観光資源としての活用に関心が高まっていた。
基調講演には、ダムマニアでダムライターの宮島咲さんが「ダムの魅力とダムを活用した水源地域の活性化」をテーマに登壇。茨城県初のダムツアーを企画したJTB関東法人営業水戸支店の西島佳子さんが「ダムツアー カギは『官民協働』」と題した講演を行い、自身の体験談などを交えてダムツアーについて話した。
パネルディスカッションでは、國定勇人新潟県三条市長や高橋大秋田県横手市長が参加し、実際に実施したダムツアーや今後考えているダムの活用法について討論した。
西目屋村の関和典村長は「住民がダムについてもっと知り、観光資源として活用できることを理解する必要がある」と話す。宮島さんは「例えば飲み水の源流としてダムを紹介するといった方法で一般の方にも興味を持ってもらえる方法はある」と提案する場面もあった。
会場には500人以上の参加者があり、主催者によると座席数を増やしたという。会場内に設置されたダムカードの展示コーナーでは、全国のダムで配布している同カードを興味深く見る来場者の姿があった。閉会後は、津軽ダムの現場見学会が行われ、現在試験湛水(たんすい)中で放流を行っているダムの姿や艇庫の中などを見学した。