弘前のナポリピッツァ専門店「ピッツェリア・ダ・サスィーノ」(弘前市土手町 TEL 0172-33-2139)が1月30日、自家製ブッラータの販売を始めた。
ブッラータの製造を担当している田崎恭平さん。オーナーシェフ笹森通彰さんの下で約5年間、料理を修業した
ブッラータはイタリアのプーリア州が原産といわれ、中にモッツァレッラクリームが入ったフレッシュチーズ。賞味期限が短いなどの理由から日本では流通せず認知度も低いが、味わった人たちからは「やみつきになる」という声もあり、同店オーナーの笹森通彰さんも本場で食べて感動を覚えた一人だった。
同市内にある姉妹店「オステリアエノテカ ダ・サスィーノ」では、コースメニューの中でブッラータは提供していたが、販売できる数の製造ができなかった。昨年4月から自家製のモッツァレラを提供できる体制を整え、10月に行われた「JAPAN CHEESE AWARD 2014」(チーズプロフェッショナル協会主催)で同店のブッラータが金賞を受賞。満を持しての販売開始となった。
ブッラータの製造を担当する田崎恭平さんは毎朝7時に起床し、牧場へ直接ジャージーミルクを取りに行く。ジャージーミルクに低温殺菌を施し、カード(凝乳)と呼ばれる塊にするまでの間、一晩寝かせた前日のカードを成形して商品にする。この工程をこなしてから昼の営業が始まる前に入店するという田崎さん。「一つ一つ手作業なので、1日作れる数は10~15個」と話す。
販売を開始してから早くも予約が入り、完売する日もある。「購入の際は電話で在庫のご確認を」と笹森さん。「弘前産ブッラータを世界に発信していきたい」と自信を見せる。価格は2個入りで700円。
営業時間は11時30分~14時30分、17時~21時。月曜定休(休日の場合は火曜)。