弘前のブルワリー「Be Easy Brewing」(弘前市松ケ枝、TEL 0172-78-1222)が2月9日、青森県内限定クラフトビール「あおもりラガー」の販売を始めた。
元米空軍兵で、現在は青森在住のギャレス・バーンズさんが立ち上げた同ブルワリー。2016(平成28)年に醸造を始め、当初は飲食店向けの卸販売だったが、新型コロナウイルスの影響を受け、瓶や缶を扱い一般消費者向けの販路を作った。
「あおもりラガー」はニュージーランドのホップファーム「Freestyle Hops」から直接仕入れたホップを使う。モルトはイギリス産。「選んだ素材は青森の人たちが飲みやすいように選んだもの。ビールを造り続けていくと、同じメーカーのホップでも、同じ品種のリンゴが産地によって味が変わるように、違いがあることに気づいた。その中で選んだのが『Freestyle Hops』だった」とギャレスさん。
ギャレスさんによると、自身の強みは英語で交渉できることで、現地まで足を運びホップフォームから直接ホップを仕入れるのは国内のブルワリーでも数が少ないという。「3月には新しいホップを手に入れるため、ニュージーランドへ行く予定」とギャレスさん。
2005(平成17)年に19歳で青森・三沢基地に配属されて以来、青森に住み続けているギャレスさん。来年には母国アメリカより青森に住み始めた時間の方が長くなるという。ギャレスさんは「クラフトビールをはやりではなく、アメリカのように定番の飲み物にしたい。私が作りたいのは青森が盛り上がるようなビール」と意欲を見せる。
「販売を青森県内限定にこだわる背景には、感謝の気持ちがある。青森にいる私しか作れないものを青森の人たちに飲んでもらいたいから」とも。
価格は、350ミリリットル入り=600円。販売場所は県内のカブセンターやギャレスのアジトなど。