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弘前・禅林街の「加藤酒店」が移転リニューアル イベントスペース新設、酒の量り売りも

(左から)店主の加藤貴大さん、従業員の石山忍さん

(左から)店主の加藤貴大さん、従業員の石山忍さん

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 弘前・禅林街入り口にある「加藤酒店」(弘前市西茂森、TEL 0172-32-9346)が12月23日、移転リニューアルした。

店奥にはイベントスペース

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 日本酒やワイン、シードル、クラフトビールなどのアルコール類、つまみ200種以上を販売する同店。旧店舗斜め向かいの新築店舗に移転した。

 同店はたばこ店として創業し、小売酒販売免許を1965(昭和40)年に取得。現社長の加藤貴大さんは2代目。東京で銀行員として勤務後、昨年6月に弘前へUターンした。加藤さんは「父の代で始めたが、父は25年前に他界した。家族で店を続け、弘前に帰って店を見たり、電話やオンラインで連絡を取り合ったりしながらこの10年は続けていた」と話す。

 移転リニューアルは、今年に入ってから計画したという。「旧店舗は狭く、見せられる商品に限界があった」と加藤さん。9坪だった店舗面積は25坪になり、店内の冷蔵庫は3倍に増設。旧店舗ではバックヤードに眠っていた酒を店内で見せられるようになった。酒に関する書籍やグラスなども販売する。

 リニューアルの目玉は15坪のイベントスペースで、簡易のカウンターキッチンやディスプレーを設置するほか、酒店では全国的に珍しいという「量り売りサーバー」を置き、日本酒の量り売りサービスも行う。マイナス5度で保管できる冷蔵庫を設置し、熟成酒などを寝かせられるようにした。

 加藤さん自身が日本酒の良さに気づいたのは、25年以上前。店にあった日本酒を飲んだ時の感動が忘れられないという。今では「日本酒利き酒師」「日本酒学講師」などの資格を持っている。「近年は地域のクラフトビールやシードルなどが増え、多様化が進んでいる。私の経験がそうだったように、お客さまとまだ見ぬお酒との仲人役のような酒店でありたい」と加藤さん。

 「新型コロナウイルスの感染が落ちついた際には、イベントスペースを使って特に若者向けに酒の楽しさやおいしさを伝えるイベントやセミナーを開催したり、地域の酒蔵などを応援したりする場を作っていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は9時~18時30分。

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