JAアオレン(弘前市外瀬)が7月1日、青森県内4つの夏祭りをデザインしたリンゴジュース「密閉搾りまつりシリーズ」の販売を始めた。
独自製法「密閉搾り」のリンゴジュースを販売する同社。同社営業部の新谷孝義さんによると、看板商品の「あおもりねぶた」は青森ねぶたをデザインしたリンゴジュースで、県内では30缶入りを箱買いする愛用者が多いほか、贈答品や青森土産として購入する県外客も多いという。
新シリーズは、2019年知事賞に選ばれた初の女性ねぶた師・北村麻子さんの「神武東征」をデザインした「あおもりねぶた」と、2018年知事賞の茂森新町ねぷた同好会の「水滸伝」の山車絵を採用した「ひろさきねぷた」、今年製作された歌舞伎を題材にした立佞武多「暫(しばらく)」のイラストを使った「ごしょがわら立佞武多」、2018年の八戸三社大祭「最優秀賞」の山車絵「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」をデザインした「はちのへ三社大祭」の4商品となる。
それぞれ搾ったリンゴの品種が異なり、複数の品種をブレンドした「あおもりねぶた」、つがるを100%使った「ひろさきねぷた」、とき100%の「ごしょがわら立佞武多」、紅玉とふじをブレンドした「はちのへ三社大祭」。
新谷さんは「『つがる』と『とき』の単一品種によるジュース販売は瓶ではあったが、缶では当社初。『つがる』は早稲品種の代表であり、津軽地方にあることから『ひろさきねぷた』に使い、『とき』は代表的な黄色品種で五所川原発祥であることから選んだ。味の違いを楽しんでもらいたい」と話す。
「あおもりねぶた」は通年販売だが、「ひろさきねぷた」「ごしょがわら立佞武多」「はちのへ三社大祭」は期間限定商品となる。「中止や開催が未定となってしまった県内の夏祭りをリンゴジュース製造会社として何か仕掛けたいという思いから企画した」と新谷さん。
「県内の人には少しでも祭り気分を味わってもらい、県外の人には青森の夏祭りを見てもらったり、コロナ後にでも青森へ来てもらったりするような機会となる発信になれば」とも。
希望小売価格は1本=140円(195グラム)。