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青森のホテルに「リンゴジュースの出る蛇口」 コロナ禍の新しいおもてなし

蛇口をひねるとリンゴジュースが出るドリンクコーナー

蛇口をひねるとリンゴジュースが出るドリンクコーナー

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 青森のホテル「南田温泉ホテルアップルランド」(平川市町居、TEL 0172-44-3711)が1月1日、リンゴジュースの出るドリンクコーナーを設置した。

リンゴジュースが出るドリンクコーナー

 リンゴを湯船に浮かべた「りんご風呂」や「りんご大観音像」、敷地内にリンゴ園を有することで知られる同ホテル。1階ラウンジに宿泊者向けのウエルカムドリンクとして、リンゴジュースが蛇口から出るドリンクコーナーを設け、リンゴの形をしたサーバーを用意した。

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 アップルランドは、1972(昭和47)年に温泉施設を備えたレジャーランドとして開業。リンゴの仲買業を営む「マルジンサンアップル」(平川市町居)の創業者・葛西甚八さんが、寒い中でリンゴの箱詰めなどの作業に追われる従業員に恩返しの気持ちで温泉を掘削したのが始まり。掘り当てた温泉の豊富な湯量は地域の人たちにも楽しんでいただこうという思いから開業に至った。

 リンゴジュースのドリンクコーナーは、新型コロナウイルス感染症拡大により、4月から7月までの約3カ月間の休業が背景にあるという。同ホテルスタッフの一戸聡志さんは「従業員の間で意識に変化が生まれ、ピンチをチャンスに捉えたサービスや取り組みを仕掛けるようになった」と明かす。「新しいおもてなしとしてリンゴジュースのドリンクコーナーを始めた。以前から構想はあったが、コロナがなければ、もしかすると実現しなかったかもしれない」とも。

 営業再開後、地元のソウルフード「平川サガリ」を使ったカレーの提供や子ども向けの飾りつけなど、従業員がアイデアを出し合い、新しいサービスを提供し始めている。「自分たちのアイデアが形となり、お客さまにも評価され、県外の集客が厳しい中、地元のリピーターが増えている」と一戸さん。

 リンゴジュースは「マルジンサンアップル」の100%果汁を使う。一戸さんは「ビタミンCなどの添加物を使わないリンゴジュース。リンゴを扱う会社ならではなのでは。コロナ禍で少しでも明るい話題を届けられれば」と笑顔を見せる。