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青森の「100%蜜りんご」がネットで話題に 「蜜が密に」海外からもコメント

「100%蜜りんご」と投稿したリンゴ(写真提供=Barterさん)

「100%蜜りんご」と投稿したリンゴ(写真提供=Barterさん)

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 青森在住のリンゴ農家がツイートした「100%蜜りんご」が現在、ネットで話題となっている。

横切りで見たリンゴの蜜

 話題の発端はツイッターアカウント「Barter」さんが11月16日に投稿したツイート。「当方りんご農家なんですけど こんなん初めてみました100%蜜りんご」(原文ママ)と同日に収穫した蜜が詰まったリンゴを投稿したところ、11月17日21時現在で11万以上のリツイート、約70万のいいねが寄せられている。

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 「Barter」さんの黒石にある実家はリンゴ農家を営む。収穫のタイミングでリンゴが太陽に透けていたため驚いたと振り返る。「Barter」さんによると、リンゴの品種はふじで、同リンゴを食べたところ、薄い煮リンゴのような味わいでおいしいとは言えなかったという。「個人的にお薦めの品種はふじとぐんま名月」とも。

 ツイートに対し、多くのコメントが寄せられ、中には海外からもあった。「どんな味なのか気になる」「蜜が密になっている」「蜜のあるリンゴが甘いのであって、蜜が甘いわけではないって聞いたことある」(原文ママ)など、味やインパクトのある見た目に言及する人や新型コロナウイルスの情勢にかけて冗談をいうコメントが見られた。

 「Bartey」さんは「ツイッターは酒などの懸賞に使っていた程度で、まさかこんなに広がるとは想像していなかった。家族に知らせたら喜びやら驚きやらで変なテンションになっている。これからはふじが旬なので、蜜に関わらずおいしい青森産リンゴをたくさん食べてほしい」と笑顔を見せる。

 青森県産業技術センターりんご研究所(青森県黒石市)の主任研究員は「話題にあるリンゴがどういった影響で生まれたのか、写真だけでは判断できない。みつが入りやすい条件として、収穫期の低温、ホウ素過剰、ウイルス症状の顕現などさまざまあり、単一もしくは複合化して影響したのでは」と話す。

 みつについては、「『みつ症』というのがあるが、みつが過剰に入った状態の総称でリンゴの病気ではない。リンゴのみつは、4種類ある糖成分のうち、ソルビトールが細胞内へ取り込まれず水とともに細胞間隙(かんげき)に蓄積した状態。水が蓄積することによって果肉は透けて見える。みつの詳細なメカニズムについてはいまだ謎が多い」と同研究員。

 「『蜜』は昆虫が収集した『honey』であり、リンゴの『蜜』は『water core』と表記し、貯蔵面から好ましくはない。一般的に浸透しているため『蜜』と書くが学術誌では『みつ』で、書き分ける学者が多い」とも。