弘前駅近くの食品市場「虹のマート」(弘前市駅前町)に6月16日、「パン・ド・カンパニュー虹のマート店」がオープンした。
国産小麦を使い、イーストフードや砂糖を使わずに作るパンを販売する同店。出店した虹のマートは60年の歴史がある市場で、パン専門店が出店するのは初めて。
「パン・ド・カンパニュー」は2006(平成18)年に開業。当初は青山2丁目に店を構えていたが、2019年に田園に移転。竹炭パンの専門店の品川店をオープンするなど支店展開はあったが、現在は委託販売を中心に営業。委託販売店は津軽エリア約50店に及ぶ。
社長の村上順子さんによると、新しい委託販売場所として虹のマートを運営する「生き活(い)き市場」に交渉したところ、出店の話を持ち掛けられたという。「出店するのであれば、出来たてのパンを提供したいと考えオーブンを設置し、店内でもパンが作れる環境を整えた」と村上さん。
5月からプレオープンし、虹のマートの客層や好みを調査していたという。村上さんは「本店とは違い、人気商品の傾向や売り方も違う。市場内にあるので、声を出してお客さまに積極的に呼び掛けていかなければ」と話す。
メニューは竹炭パンや菓子パンなど70種程度で、約160円平均のパンを用意する。一日に複数回パンを焼く。「200円で1枚進呈する『虹のスタンプ』に対応し、今後は虹のマートだけのオリジナルパンなどを作っていきたい」とも。
営業時間は8時~18時。日曜定休。